トビリシの街を見守るように聳え立つ
ナリカラ要塞まではロープウェイでの空中散歩。
クラ川を越えて、旧市街の街並みを眼下に見ること約2分、
あっという間に山の上まで連れて行ってくれます。
本音を言えば、もう少し長くてもいいくらい(笑)。
ゴンドラを降りて、道なりに坂を登っていくと
そこからはトビリシの街を一望することができます。
街の中央を流れるクラ川の周辺には
近未来的な建物と旧ソ連時代の建物、
そして赤い屋根の昔ながらの建物が入り混じっていて
歴史、民族、文化がバランスを取りながら共存している
この国を象徴するかのような景色が広がっていました。
ナリカラ要塞へは一旦ロープウェイ乗り場まで戻り、
急な階段を下っていくので意外とハード。
要塞を下から見ている分には
山並みが奥までずっと続いているような印象を受けるのですが、
実際には裏側が急峻な崖になっていて
なかなかスリリングな立地だということに驚かされます。
要塞自体は19世紀にほとんどの建物を焼失してしまい、
現在は取り囲んでいた城壁と、
その中に作られた聖ニコルズ教会が残るのみですが、
教会の中は礼拝の真っ最中・・・、
少しだけ中を拝見させていただき、邪魔にならないよう外に出ました。
ロープウェイの駅からも見える
要塞の一番高い場所にある展望台は
道が整備されてなく、自己責任で登る感じだったので、
チャレンジすることはしませんでしたが、
教会の裏側にある、中世の面影を残す高台の砦は
格好のデートスポットになっていて、
夕暮れの時間帯はかなり賑わっていました。
ナリカラ要塞は実は車でも登って来られる場所なので、
帰りは急な坂道を旧市街まで下ってみることに。
登るのはかなりキツいかもしれませんが、
下りは意外と簡単にクラ川の畔まで戻ることができました。
坂を下りた先に広がるアバノトゥバニ地区には
旧市街でも特に古い建物が残されていて、
その一角に丸いドームがいくつも連なっている場所があるのですが、
そこは今も現役の公衆浴場なんだそう。
トビリシという地名も”温かい場所”という意味で
温泉があったからこそ、ここに街が築かれたそうです。
この辺りは、スケープスに掲載されていた
写真の建物も集まっていて、
雑誌と同じアングルで写真を撮りたい!と入念に下調べしていたこともあり
自分が想像していた通りのノスタルジックな街並みを
この目で確かめられたことが、本当に夢のようでした。
近くのレストランで地元料理の夕食をいただいた後は
川を渡った対岸のメテヒ教会からの景色を堪能しつつ、
坂の先にあるアブラバリ駅からメトロに乗ってホテルへ戻ることに。
この1日で結構な距離を歩き回りましたが、
トビリシの街を思う存分満喫することが出来ました。
ちなみにこの2日後に再びトビリシの街を歩く時間があったので、
ホテルの近くにある美術館にでも行ってみようと
何の気なしに出かけたのですが、
候補だった美術館がどちらも月曜日休館で入れない・・・という
憂き目に遭いました(涙)。
訪問される際はくれぐれもご注意ください。
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