2019/06/02

ルクセンブルクの旅

先月のゴールデンウィーク、
何とか取れた5連休をフル活用して向かったヨーロッパ。
まずは今回初めて訪問した国、
ルクセンブルクについてご紹介していきたいと思います。

ルクセンブルクは三方をドイツ、フランス、ベルギーに挟まれた
地図上で見る限りはとても小さな国ですが、
EUの金融機関が集まる国でもあり
建設ラッシュの街は活気に溢れています。

往路はフランクフルトから空路で向かいましたが
距離が近く、滞空時間は30分ほど。
同国で唯一の空港となるルクセンブルク・フィンデル空港も
コンパクトでとてもシンプルな造りでした。


実はフランクフルトで乗り継ぐ際に
ラウンジでのんびりしすぎ、搭乗時間が過ぎてしまい
何とか出発15分前にゲートへ到着したものの
すでに搭乗が締め切られているというハプニングが(苦笑)。

係員の男性にチケットを見せると、
何事もなかったように次の便のチケットを渡されたのですが、
ターミナルが変わるため、長い地下通路を戻らなくてはならず
3時間ほど時間を無駄にしてしまいました・・・。


フィンデル空港から市内中心部までは路線バスで30分ほど。
森の中を抜けると現れる街並みを車窓から眺めつつ、
世界遺産にもなっている旧市街から
アドルフ橋を渡った新市街側にある中央駅へ到着しました。

乗り継ぎを失敗していなければ
ここから電車に乗って、同国の北部にある
ヴィアンデン城まで行く予定だったのですが、
時間がなくなってしまったため今回は断念せざるを得ず・・・。


ひとまず中央駅の右手奥にある手荷物預かり所で
キャリーケースを無事に預けられたので
世界遺産の旧市街へ向けて
バスで通って来た道を歩いて引き返します。

新市街とはいえ、そこはやはりヨーロッパということで
通り沿いには優雅な外観の建物が並んでいます。
現在、トラムを駅まで延伸する工事のため
道路が狭くなっていて、歩きづらいのは残念でしたが・・・。


駅から12分ほど歩いてきたところで
さきほどバスで通過したアドルフ橋の袂に出ます。
街の中に突如現れる、緑豊かなペトリュス渓谷を挟んだ崖の上に
旧市街が広がる光景はとてもロマンチックです。

ローマ、フランス、ドイツなど大国を結ぶ要衝に立地するため
列強各国によりこの地の覇権が争われた結果、
この高低差のある渓谷を天然の城砦とした
強固な要塞都市が築かれるに至った歴史も感じることが出来ます。


アドルフ橋を渡って右手に進むと
大きな国旗が掲揚された憲法広場が見えてきます。
この日はすべて半旗だったのですが
これは前大公が数日前に逝去されたためでした。

渓谷と新市街側を見渡す憲法広場から
北に伸びる通りを進むとそこは賑やかな繁華街。
折しもお昼時ということで、ちょうどギョーム広場へ抜ける路地の角にある
スープ屋さんでランチをいただきました。


観光案内所や市役所の建つギョーム広場は少し殺風景でしたが
広場を抜けると右手にノートルダム大聖堂があり、
1ブロック奥にあるルクセンブルク大公宮では
衛兵の交代式を見ることも出来ました。

続いて、大公宮の裏手にある国立歴史美術博物館に行ったのですが、
館内は無料で入れるエリアがほとんどで
絵画はもちろん、硬貨、遺跡からの出土品も豊富で
地下にあるローマ時代のモザイク画は必見です!


博物館を後にして、緩やかな坂道を道なりに下っていくと
要塞都市の象徴でもあるボックの要塞が見えてきます。
この周辺は崖下に広がるクルンドと呼ばれる下町が一望でき、
ルクセンブルクを代表する風景が広がっています。

地上に見える砦部分は自由に見学できますが
その下に張り巡らされた地下要塞は有料となります。
迷路のような要塞を歩くのは少しスリルもありますが、
大砲跡や橋のアーチから覗く街並みは絶景です。


ここからバスで駅まで戻ることもできますが、
時間があれば、崖に沿って伸びるコルニッシュ通りを進み
特異な地形ゆえに複雑な坂道で上下につながれた
立体的な街の様子を楽しんでみるのもお勧めです。

僕はよく地図を確かめずに、感覚で歩いてしまいましたが
最終的にヴィアデュック橋の袂に辿り着けました。
そのまま橋を渡れば、中央駅に戻れますが
バスは旧市街方向にしか行きませんのでご注意ください。


ルクセンブルクの滞在時間はわずか4時間ほどでしたが
世界遺産地区は見応えもたっぷりあり、
観光スポットがとてもコンパクトにまとまっているので
効率よく見学が出来る街でもあります。

今回(自分のせいで)あまり出番がなかったのですが、
ルクセンブルクカードを購入しておくと
交通機関や主な観光地が無料になるので
精力的に見て周りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

僕はこの後、TGVでその日のうちにパリへと移動してしまいましたが、
自分の想像以上にとても素敵な街だったので
一泊して夜のライトアップされた姿を見ても良かったかな・・・と。
皆さんもぜひその目でルクセンブルクの魅力を確かめてください。

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