今回の旅のメインイベント、
ユングフラウ鉄道に乗って、
ユングフラウヨッホにある展望台に登るべく
早朝の澄んだ空気の中、インターラーケンオスト駅へ。
実際にユングフラウ鉄道に乗るまでには
インターラーケンから2つの鉄道を乗り継ぐ形になるのですが、
どちらもユングフラウ鉄道が経営している路線なので
ちゃんと乗り継ぎを考慮したダイヤが組まれています。
ただ、この鉄道のチケット代がものすごく高い・・・。
2013年5月時点の正規往復運賃が何と197.60スイスフラン(約20,700円)。
ホテルに関しては金銭感覚が麻痺している僕ですが、
その他のことに対してしては結構シビアなんです(笑)。
いろいろ調べてみると、始発列車限定で販売されている
グッドモーニングチケットなら、少し割安の145スイスフラン(約15,200円)で
同じ区間を往復できるということを発見して、
朝6時35分の列車(ユングフラウ鉄道の始発に接続)を利用することになった次第です。
インターラーケンの街の上空は霞がかっていて
幻想的な雰囲気を醸し出していましたが、
しばらくすると行く手には青空が広がり、
列車の車窓から絵に描いたような農村の風景と、
徐々に近づいてくるアルプスの山々に、誰もが胸を躍らせるに違いありません。
ちなみにユングフラウ鉄道の起点、クライネシャイデック駅へは
グリンデルワルド経由とラウターブルンネン経由のふたつのルートがあるので
行きと帰りで違うルートを通ることも可能です。
僕は往路にグリンデルワルド経由の列車を利用したのですが、
グリンデルワルド駅からはユングフラウに連なるアイガーの
険しくも凛々しい姿を間近に臨むことができて、
それだけでも感動すること請け合いです。
グリンデルワルド駅で列車を乗り換えると、
一旦列車は斜面を下り始め、最初の駅でスイッチバックをした後、
ものすごい勢いで斜面を登っていくという変則的な路線になっているのですが、
ケーブルカーのように列車自体が階段状になってる訳でもないので、
進行方向と逆向きに座ると前方につんのめる感じになります(笑)。
標高が高くなるにつれ、徐々に牧草地帯の緑が
白い雪に覆われ始め、クライネシャイデック駅に着く頃には
辺りはほとんど銀世界の様相でした。
それでも天気は良く、アイガーとユングフラウの間にある
メンヒの姿も臨むことができ、展望台からの眺望にも期待は高まるばかり。
始発だというのに乗車率200%くらいの勢いで混雑した車内は
色々な国の言葉が行き交い、賑やかなことこの上なし。
車内に流れるアナウンスには日本語バージョンもあって、
何とハイジの声で案内をしてくれます。
ただ、他の国のアナウンスが至って落ち着いた口調なのに対して、
ハイジの案内はあまりにも浮いていて
若干気恥ずかしくなったのは僕だけでしょうか・・・?
途中、アイガー北壁に設けられた窓からの絶景も楽しみつつ、
標高差1400mを約1時間かけて、カラダを徐々に慣らしながら
いよいよヨーロッパ最高地点にある鉄道駅、ユングフラウヨッホ駅に到着。
そこからエレベーターに乗り込めば、あっという間にスフィンクス展望台へ!
さて、どんな絶景が見られるかと、展望台に飛び出すと
麓での晴天が幻だったかのような視界ゼロの世界に絶句・・・。
世界遺産のアイガー氷河は、ものすごい吹雪に掻き消されて
全く見ることは叶いませんでした。
その後、プラトーと呼ばれる雪に覆われたテラスにも向かいましたが、
誰もテラスの先端まで登ろうという無謀もとい勇敢な人はいませんでした。
結局ユングフラウヨッホに1時間ほど滞在しましたが、
そこは標高3400mもある、酸素の薄い世界。
想定はしていたものの、やはり階段の上り下りは
地上に比べてキツく感じますし、カラダも重く感じます。
体調を崩していたこともあり、早めに下山しましたが、
くれぐれも無理はせず、ゆっくり行動することをオススメします。
2日目-2へ続く・・・。
1日目に戻る・・・
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