2018/09/02

ポルトガルの旅(シントラ編)

リスボンで2泊する間に
一度は行きたいと思っていた世界遺産、シントラの街と
ユーラシア大陸最西端のロカ岬を目指して
日帰りのショートトリップを楽しんできました。


出発はリスボン到着日にロッカーが満杯だったロシオ駅。
ここで電車の往復チケットとシントラ市内のバスや
ロカ岬へのバスが乗り降り自由となる
シントラ周遊パス(Bihete Train & Bus)を購入します。

ロカ岬へ向かうバスはシントラとカスカイスの
2つの街を結ぶ路線の途中にあるため
シントラへ戻らなくても、カスカイスからリスボンへ帰れるので
効率よく観光できるのがポイント。



ロシオ駅からシントラ駅までは電車に揺られること40分ほど。
終着駅のシントラは駅舎も小ぢんまりとしていてローカルな雰囲気。
駅舎を出て右側に進んだ場所にあるバス停から
シントラの見どころを結ぶ434番のバスに乗ります。

駅より先はアップダウンの続く山道を
右へ左へカーブしながら進んでいくので結構ハード。
最初にムーアの城跡に立ち寄りますが、
自分はパスして次のペーナ宮殿へ。


この日は土曜日で天気も快晴だったので
開場前にも関わらず、ペーナ宮殿のチケット売り場にはすでに行列が。
15分ほど並んで、チケットを入手した後は
宮殿へ向かって長い坂道をひたすら登っていきます(有料バスあり)。

イスラム建築の美しいゲートを抜けて、
優美なトンネル状のアプローチを進んでいくと
目の前にはビビットカラーに彩られた
物語に出てきそうな壮麗な宮殿が目の前に。


宮殿自体がすでに山上に建っているので
入口に立った時点で眺めは抜群です。
付近には見張り台のような小さな塔があって、
誰でも自由に登れるので、格好の撮影スポットになっています。

迷路のような宮殿の中を進んでいくと
その途中で見晴らしのいいテラスに辿り着くのですが、
こちらは何も視界を遮るものはなく
シントラの街だけでなく、大西洋まで望むことができます。


存分にペーナ宮殿を楽しんだ後は
再びバス停まで戻って、次の目的地レガレイラ宮殿へ。
ひとまずセントロのバス停で降りて、
そこからは整備された道路を歩いて15分ほど。

こちらは宮殿そのものよりも
周りに築かれた様々なアトラクションが見どころで
まるで異世界へと伸びるようなイニシエーションの井戸と
その下へ続く螺旋階段が代名詞的な存在となっています。



本当に照明設備がないので、手持ちの灯りがないと
どこへ進んでいいのかわからないほど。
手探りで水の音が聞こえる方へ進んでいくと
やがて森の中に流れ落ちる滝の裏側に辿り着きます。

滝の表側に行くためには
少々スリリングな飛び石があったり、
斜めに伸びる橋が架けられていたりして
非日常的な空間を楽しめる仕掛けも満載。



宮殿の広い敷地内には
美しいステンドグラスが印象的なチャペルも備え、
独創的な外観の宮殿を囲む庭園に咲く
色鮮やかな花々も印象的でした。

レガレイラ宮殿を後にして、
セントロのバス停から一旦シントラ駅へ戻り、
駅の近くにある可愛らしい雰囲気のカフェサウダーデで
サンドイッチと地元の名物スイーツ、ケイジャーダのランチ。


ランチでお腹を満たした後は、駅舎の西側にあるバス停から
403番のバスに乗って、いよいよロカ岬を目指します。
こちらのバスは30分間隔で運行しているので、
次のバスを待つ間にロカ岬の観光が楽しめます。

バスが幹線道路を離れて、坂道を下り始めると
目の前にはエメラルドグリーンの大西洋と
赤い屋根の灯台が見えて来ます。
ここがヨーロッパ最果ての地、ロカ岬です。


ロカ岬の灯台の周りは緑が生い茂り
エメラルドグリーンとのコントラストも絶妙。
柵の中に入ってはいけないと書かれているのですが、
草原の中を歩いている人の姿も・・・。

一見、なだらかな丘のように見えますが
横から見てみると、草原の先は断崖絶壁。
陸地が途絶え、目の前に広がるのは果てしない海・・・。
まさに世界の果てを体感することが出来ます。


岬の突端にある十字架を高く掲げた標柱で
記念撮影をするのはどこの国も一緒のようで、
この日も沢山の観光客が来ていましたが、
タイミングを計って無事に撮影。

ちなみに、ロカ岬の観光案内所では、
ユーラシア大陸の最西端到達証明書を発行しています。
10ユーロしますが、独特な字体で名前を書いてくれるので、
思いの外、いい記念になりました。


ロカ岬からはシントラを30分後に出発した
後続のバスに乗って、カスカイスへ。
シントラからは40分くらいかかりましたが
カスカイスへは30分ほどの道程でした。

リスボンのカイス・ド・ソドレ駅と
カスカイス駅を結ぶ丸みを帯びた可愛らしい電車は
大西洋とテージョ川に沿って快調に進み、
最終的には満員状態でリスボンへ到着。


朝8時すぎに出発して、15時半には戻って来れる
シントラ周遊のショートトリップ。
世界遺産と大陸最西端が電車とバスで気軽に楽しめるので
リスボンへ行かれる際は、ぜひ足を運んでみてください!

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