2015/06/09

ジョージア(グルジア)旅行メモ(ツミンダサメバ教会編)

ステパンツミンダの集落のどこからでも
望むことができるツミンダサメバ教会。
通常は1時間半~2時間くらいかけて登っていきますが、
今回はショートカットコースの行き方を紹介したいと思います。

出発はステパンツミンダのバスターミナル。
ターミナルの北側は道がY字に分かれていますが(写真1)、
直進方向(左手)のグルジア軍用道路を進みます。

【写真1】


古い石橋を左手に見ながら川を渡り、
こんもりとした森の手前にあるT字路を左に曲がります。
舗装されていない坂道を道なりにひたすら登っていくと、
ゲルゲティの集落の中に、教会は右へという標識が出てきます(写真2)。

【写真2】


この標識は車で登るための道を示しているので
ショートカットする場合はここで右に曲がらずに
坂の突き当たりまで直進します。

【写真3】


道端で寛ぐ村人に見送られながら
突き当たり(写真3)まで来たら、
奥にツミンダサメバ教会の見える、左手に曲がります。

【写真4】


しばらくすると、行き止まりが見えてくるので、
その手前をさらに教会の方へ向かって
右手に曲がります(写真4)。

【写真5】


坂を登っていくと、民家が途切れた場所に
岩場が見えてきます(写真5)。
何とか道の体をなしているといった感じの場所を
足元に気をつけて登っていきます。

【写真6】


牛が草を食んでいる牧草地の中を進んでいくと
鉄線の張られた場所が出てくるので(写真6)
岩を登って鉄線を跨ぐか、鉄線の下をくぐり抜けます。
この先は斜面に沿って道筋がついているので
そのまま森の中へ入っていくと、さきほど分かれた車道と再会します。

車道は7回、ヘアピンカーブを刻みますが
7つ目のカーブが終わると、
森が途切れ、目の前の斜面がさらに急になります。
車道はこの斜面を避けて、北側に大きく迂回するルートを取りますが、
ショートカットの場合は、直線的に教会へ向かう険しい山道を登ります(写真7)。

【写真7】


途中何度も足を止めながら、
何とかキツい斜面を登りきると
十字架の置かれた見晴らしのいい尾根に辿り着きます(写真8)。

【写真8】


ここから教会へと真っ直ぐ伸びる道は閉鎖されているため
一旦、東側から教会の下を回り込むのですが、
ここから眼下を見下ろすと、歩いてきた道を
ハッキリと確認することができます(写真9)。

【写真9】


教会の裏手にある駐車場に出ると
そこには十字架を掲げた噴水が(写真10)。
遥か眼下にステパンツミンダの集落を望む絶景スポット。
きっと誰もが一瞬にして山道の辛さを忘れられるに違いありません。

【写真10】


普段山登りとは縁遠い生活を送っている自分でも
何とか登ることが出来たので、
ツミンダサメバ教会を訪問される際は、
ぜひ自分の脚で登ってみることをお勧めします!

2015/06/04

ジョージア(グルジア)旅行メモ(ミニバス編)

今回のジョージア旅行では
世界遺産のある古都ムツヘタまでの往復と
ステパンツミンダからトビリシへの移動手段として、
ミニバス(マルシュルートカ)にお世話になりました。

便利でリーズナブルな乗り物なんだけど、
観光客が乗るにはなかなか難易度が高い・・・。
特にムツヘタへ行く際に、かなり手間取ってしまったことを踏まえて
これからジョージア旅行を予定されている方の参考になるよう
こちらでご紹介しておきます。

<ムツヘタ編>
メトロのディドゥベ駅のバスターミナルから
ミニバスが頻発しているということ以外、
ディドゥベ駅のどのあたりから
何番のバスに乗る・・・という具体的な情報は事前に得られず。



とりあえず駅を出たところの駐車場にいたおじさんに
「ムツヘタ?」と聞くと、あっちの方だと教えてくれたので、
指を差していた辺りに止まってたミニバスの運転手さんに聞いてみると、
さらに路地の奥にあるらしいことがわかりました。

そこにも大きな駐車場があり、ミニバスが止まっているので、
近くにいる人に聞くと、このバスだよと教えてくれました。
調べた情報ではバスのチケットを買ってから乗るということでしたが、
チケットはどこで買うのか聞くと、
乗ってから運転手に払えばいい(と言っているんだと解釈)
とのことだったので、教えてくれたバスに乗り込みました。



するとすごい剣幕でおばあさんが車内に乗り込んできて
チケット買わないとダメだよ!(推測)と叱られてしまいました。
いや、チケットはいらないって教えてもらったからなんだけど・・・と
しょんぼりしながらミニバスを下りて、周りをよく見てみると
バスの止まっている目の前にチケット売り場が・・・(汗)。

そこで1ラリ(約50円)を払い、レシートを受け取って
晴れてミニバスに乗れる身に(笑)。
気を取り直して再び乗り込み、
最後の一席を確保すると、すぐにミニバスは出発しました。



帰りはサムタブロ修道院の下から
ミニバスに乗れることがわかっていたので、
(実際にバス停にあるような待合スペースもありました)
しばらく待てば、ミニバスがやってきます。
ただし、トビリシ以外の行き先もあるようなので
運転手さんに「トビリシ?」と必ず聞いてから乗りましょう。

ちなみに料金は下りるときに運転手さんに支払う形でした。
自分は生憎細かいお金がなかったので、
他のお客さんが降りてから、最後に20ラリ札でお支払い。
細かいお札が戻ってきたので、金額も確認せずバスを離れようとしたら
小銭のお釣りが残っていたようで、わざわざ呼び止めてくれました。
言葉のわからない観光客でも、ごまかさないところに好感が持てました。

【ムツヘタ行きのミニバスに乗るための5ステップ】
(1)ディドゥベ駅の改札を出たら、階段を下りて右手の地下通路をくぐる。
(2)出口の目の前にある小さな商店の並ぶ路地を真っすぐ進む。
(3)一旦、駐車場に出た後、もう一度奥に見える路地を入る。
(4)路地を抜けたら、左手奥にあるチケット売り場でお金を払い、レシートを受け取る。
(5)チケット売り場の目の前に止まっているミニバスに乗る。

<ステパンツミンダ編>
ステパンツミンダからトビリシまでのミニバスは
集落の中心にあるバスターミナルの一番南側に止まっていて、
ありがたいことに行き先の看板に英語が併記されていました(涙)。
それでも一応、運転手らしきおじさんにトビリシに行くか確認して乗車。

片道150kmの道程ですが、料金はわずか10ラリ(約500円)。
乗車するときに何も言われなかったので
料金はいつ支払うのかな?と思っていたところ、
出発する前におばさんがお金を回収しに来ました。

満席までどのくらいかかるか不安でしたが、
意外なことに、ある程度席が埋まったところで出発してくれました。
地元の人が隣の村まで移動するためにも使うようで、
途中で何回か細かい乗り降りはありましたが
一定のところまで来ると降車専用になる模様・・・(推測)。

トビリシの手前で渋滞に巻き込まれるハプニングがありましたが、
対向車線にUターンする直前で、渋滞の原因だった通行止めが解除され
運転手さんが機転を利かせて直進してくれたお陰で
出発から3時間弱で無事にディドゥベ駅に到着しました。

ちなみに渋滞の原因は道路に架かる歩道橋がポッキリ折れてしまったため・・・。
ディドゥベ駅のバスターミナルではなく、
道路を挟んだ反対側の場所で下ろされたので、
駅に向かう歩道橋を渡るときに内心ドキドキでした(苦笑)。

※2015年5月時点の情報ですので、状況が変化している場合もあります。
予めご了承ください。