2019/12/23

朝食@パークハイアット京都

普段、12月は繁忙期のため
なかなか旅行をすることはないのですが、
今回は平日に休みを取らず、土日を利用して
パークハイアット京都に滞在してきました。

高台寺や二寧坂に隣接する場所に建つ
老舗料亭・京大和の再開発にともない
パークハイアットが誘致されると知ってから
開業を待ちわびること早3年。


何度も通ったことのある場所なので、
どんなホテルが建つのか気になっていましたが
実際に足を運んでみると、立派なお屋敷のような風情で
周囲の風景にしっくり溶け込んでいるように感じました。

朝食は二寧坂に面し、町家を模した外観が特徴的な
キョウトビストロでいただく洋食ブッフェと
1階のリビングルームで提供される
京大和の和朝食が選べます(※後述)。


ハイアットでは通常料金で予約する場合、
朝食は含まれないケースがほとんどですが、
今回は通常料金に朝食も含まれているのが
いつもと違う点でした。

個人的にはとても敷居が高くて利用できない
老舗料亭の料理をいただけるということで
和朝食をいただくつもりだったのですが、
当日の朝になって、予約が必要であることが判明(愕然)。


事前に食事についてメールのやりとりをしたり
チェックイン時にも朝食の場所は案内されましたが
予約が必要だという話は出なかったので
まさに青天の霹靂でした・・・。

とはいえ、落ち込んでいても仕方ないので
キョウトビストロへ一番乗りし、
二寧坂に面した窓側のソファ席で
洋食のブッフェをいただきました。


こちらの朝食はコールドブッフェに
温かい料理を一品選ぶスタイルになっていて、
卵料理以外にもパンケーキやフレンチトーストが選べるので
今回も迷わずフレンチトーストをオーダー。

カウンターに並べられた料理は
サラダやフルーツ、シリアルなどが中心の
ヘルシー志向を感じるラインナップで
中にはデトックスと名付けられたフレッシュジュースも。


しばらくして運ばれてきたフレンチトーストは
ブリオッシュのパンを使用していて
フワッとした生地の中に調味液がよく染みている
甘さ控えめの優しい味わいでした。

キョウトビストロは二寧坂側にも入口があって
気軽に利用できる雰囲気なので
日中は沢山のゲストで混み合っていますが、
朝はゆっくりと過ごすことが出来ます。


入口近くに階段があったので、
2階に何があるのかスタッフの方に尋ねると
ミーティングルームなどに使える空間になっているそうで
わざわざ案内までしてくださいました。

食後はそのまま外に出られるので
部屋を出る際はぜひ上着を持ってきて、
観光客が押し寄せる前の静けさに包まれた街並みを
のんびり散歩してみてはいかがでしょうか?

2019/11/10

アフタヌーンティ@ハレクラニ沖縄

先日宿泊したハレクラニ沖縄では
リゾートの雰囲気を満喫するために
チェックインの時間よりも早めに到着して
アフタヌーンティも楽しんできました。

オアフ島の本家ハレクラニと同じ
ハウスウィズアウトキーと名付けられたダイニングは
ビーチフロントウィングのロビーに隣接していて
プール越しに海が見える好立地。


メインの高層棟からせり出すような
独立した建物になっているので
屋根の形状に合わせて、天井が高く取られていて
風通しのいいリゾートらしい雰囲気を醸し出しています。

用意されていたのは開け放たれた窓に面した席。
14時まで朝食(ブランチ)ブッフェを営業しているため
到着したときは、まだのんびりしているゲストもいましたが
営業的には少し一息ついたような雰囲気でした。


後から来た予約なしと思われるゲストの方が
他にも空いてる席があるにも関わらず
自分の席のすぐ外側にあるテラス席に案内されてしまったため
海の方の眺めを楽しめたのは束の間でした(涙)。

アフタヌーンティのメニューは1種類で
紅茶は10種類以上の中からチョイス可能。
茶葉は途中で変えることが出来ますが
プレミアムティーは追加料金が発生します。


茶葉を選んだ後、オーダーが立て込んでいるとのことで
待ち時間がかなりあったのですが、
新しいホテルながら、ベテラン感を醸し出す男性スタッフの方が
おしぼりで可愛いアヒルを造って和ませてくれる場面も。

しばらくして運ばれてきたスイーツは
まるで西洋の燭台のように枝分かれした小皿を持つ
個性的なデザインの台座に乗せられてきたので
思わず感嘆の声を上げてしまいました。


カナッペとサンドイッチ類は
別のお皿でサーブされてくるので食べやすく、
沖縄野菜やパパイヤ、ココナツなど南国フレーバーに加えて
ハワイのドーナツ、マラサダもラインナップされています。

紅茶はポットで提供されるスタイルで、
メニューにはハワイ語で名付けられたものもあり
自分はハワイ産のプレミアムティー”ハレアカラ"と
”ハウオリ"の2種類をいただきました。


スタッフの方はたくさんいるのですが
ブッフェの後片付けに追われているせいか
紅茶は自分で注ぐことがほとんどで
もう少し気にかけてもらえると良かったかな、と感じました。

とはいえ、リゾートの雰囲気を感じるロケーションで
風を感じながら味わうアフタヌーンティは新鮮。
いつかオアフ島の本家でも
同じような体験を出来る日が訪れますように。

2019/11/04

朝食@ハレクラニ沖縄

ハワイを代表するラグジュアリーホテルのひとつ
ハレクラニが海外で手掛ける初めてのプロパティとして
この夏に開業したばかりの
ハレクラニ沖縄に滞在してきました。

場所は数多くのリゾートが軒を連ねる
沖縄本島、西海岸に位置する恩納村。
これまで開発されずに残っていたのが不思議なほど
素晴らしいロケーションに建っています。


館内はオーキッドプールを擁する華やかなビーチフロントウィングと
高台に位置し、いくつかの棟が連続するサンセットウィングの
2つの棟で構成されていて
プライベートヴィラも数棟用意されています。

今回はサンセットウィングにある
クラブルームに滞在したのですが、
朝食付きのプランの場合、クラブラウンジだけでなく
通常のレストランでの朝食も利用可能とのこと。


その場合、ビーチフロントウィングにある
ハウスウィズアウトキーのブッフェスタイルと
サンセットウィングにあるシルーのセットメニュー、
どちらかを選ぶことが出来ます。

自分はハウスウィズアウトキーで
アフタヌーンティをいただいて、雰囲気も味わっていたので
今回はシグネチャーダイニングのシルーで
アメリカンブレックファストをいただきました。


本来は卵料理がついてくるのですが、
卵が食べられないので、スタッフの方に相談すると
アラカルトメニューにある
パンケーキに変更していただくことが出来ました。

初めにサラダとパンの盛り合わせ、
フレッシュジュース(シークヮサーを選択)がサーブされ
サラダを食べ終えると、
華やかなフルーツを添えたパンケーキが登場!


焼き目は控えめな上、粉糖がまぶされた
白いパンケーキはしっとりしていて、意外とボリューミー。
生クリーム、ブルーベリージャム、メイプルシロップで
色んな味を楽しみながら完食しました。

朝7時に一番乗りするべく、入口で待機していたところ
5分前くらいに店内に入れていただけたのですが、
食事を待つ間にもゲストが続々来店し
自分が席を立つときには空席待ちになるほど混雑していました。


話を伺うと、ハウスウィズアウトキーの方は
隣接するキングダムの座席やテラス席も用意されている上、
14時まで営業しているそうなので、
ゆっくりされたい場合は、そちらでブランチするのもお勧めです。

スタッフは若い方が多く、人数もいるものの
少し目の行き届いていない部分を感じましたが、
まだ出来たばかりの新しいホテルなので、
次回訪問した際に成長が見られることを期待しています。

2019/10/20

アフタヌーンティ@マンダリンオリエンタル東京

ブログでアップしようと思いつつ
すっかりご紹介し損ねていた
マンダリンオリエンタル東京にあるオリエンタルラウンジの
アフタヌーンティをご紹介したいと思います。

今回は宿泊と合わせて、久しぶりの訪問ということで
しばらくご無沙汰している間に
食器類もリニューアルされているようでしたので
訪問をとても楽しみにしていました。


金曜日の午後早い時間帯にも関わらず、
ラウンジはすでに満員御礼状態でしたが
座席は北向きの一段高い場所にある
眺めのいい窓側に用意されていました。

38階の最上階ということで
隣に新しく建てられたビルよりも頭ひとつ背が高く
雨上がりの天候ではありましたが
遠くまで景色を見渡すことができました。


アフタヌーンティは季節ごとに
使用される旬の食材が入れ替わるものの
基本的に1種類となっていて
シャンパンの有無によって値段が変わります。

この時は夏仕様のメニューでしたが
スイーツに使用する果物はもちろんのこと
スコーンに添えられるジャムも季節によって変わり、
今回はマンゴーとチェリーのジャムでした。


以前はいかにもシノワズリーな
円形の飾り棚にスイーツが盛り付けられているスタイルでしたが
現在は正統派の三段式トレイに変更されていて
見た目のオリジナリティーは少し薄れてしまいました。

とはいえ、提供されるセイボリーやスイーツは
趣向を凝らしたメニューばかりで、見た目も夏らしく涼し気。
焼き立てで提供される2種類のスコーンは
サイズこそ小ぶりですが、おかわり自由となっています。


また、紅茶は一杯ずつ提供され、
途中で茶葉の変更も自由に出来るので
豊富なメニュー(紅茶以外も用意)の中から
色んな味を楽しめるのが最大の特徴となっています!
(今回は5杯ほどいただきました・・・笑)

シノワズリーで非日常的な空間の中、
ゆったりとしたソファに腰かけて
時間を忘れてお茶を楽しむひとときを
ぜひ皆さんも味わってみてはいかがでしょうか?

2019/10/12

ホテル開業情報(帝国ホテル・京都)

先日、ツイッターでもリツイートしましたが
京都を代表する繁華街として知られる
祇園にある弥栄会館を活用したホテル計画を
帝国ホテルが発表しました。

帝国ホテルは日本が誇る
ラグジュアリーホテルの代表格ですが、
現在は東京、大阪、上高地の3箇所でのみ営業していて
少数精鋭といった印象があります。

今回発表されたのはあくまで
ホテル計画を始動するというところなので
詳細は決まっていませんが、
客室数は100室以下に抑えられるようです。

弥栄会館は城郭の天守のような
塔屋がシンボリックな建物で
どことなく旧帝国ホテル本館の建物に通じる
威風堂々とした佇まいが魅力的です。

これからどのように計画が進んでいくのか
進捗を楽しみにしつつ、
いまだ泊ったことのない日比谷の帝国ホテルにも
それまでには泊まっておきたいと思います。

<公式サイト>
ニュースリリース

2019/10/06

ホテル開業情報(フォーシーズンズホテルバンコクアットチャオプラヤリバー)

最近は国内のホテル開業ラッシュで
すっかりご無沙汰している海外ホテルの開業情報ですが、
久しぶりに開業が待ち遠しいホテルを
ご紹介したいと思います。

すでにご存じの方も多いかと思われますが
以前、街の中心部で営業をしていたものの
ブランドの変更にともない、しばらく空白地帯だったバンコクに
フォーシーズンズホテルが戻ってきます。

名前にも冠されているとおり
高級ホテルが軒を連ねるチャオプラヤ川沿い、
再開発が進む地域の一角で
サパーンタクシン駅とアジアティークの中間に位置しています。

川沿いの立地ということで
他のホテルと同様、専用の埠頭が設けられ
短い距離とはいえ、独特の高揚感が味わえる
船でのアクセスも想定されているようです。

客室数は299室と比較的多く
テラス付きや2階建てのスイートも用意され
チャオプラヤ川に面した
広いインフィニティプールも備えているようです。

当初は2018年開業がアナウンスされていましたが
現在は2020年2月1日に開業予定となっています。
来年以降、バンコクへ行かれる際は
宿泊先の候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか?

<公式サイト>
フォーシーズンズホテルバンコクアットチャオプラヤリバー

2019/09/22

朝食@大阪マリオット都ホテル

大阪にある百舌鳥・古市古墳群が
今年、世界遺産に登録されたのですが、
実は今まで一度も行ったことがなかったこともあり
今回初めて古墳巡りをしてきました。

その拠点として選んだのが大阪マリオット都ホテル。
仁徳天皇陵の近くを通るJR阪和線の天王寺駅や
古市古墳群を沿線に持つ近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅という
一大ターミナルに直結しているのも決め手の一つでした。


ホテルは地上300mの高さを誇る
あべのハルカスの上層階に入っていて
宿泊するゲストは展望台のチケット引換券をいただけるので
無料で最上階に行くことが出来るのも嬉しいポイントです。

今回はクラブフロアでの宿泊ということで
朝食は38階にあるクラブラウンジでいただきましたが
こちらの特徴は何と言ってもその天井の高さ。
今まで自分が利用したクラブラウンジでは一番かもしれません。


朝は6時30分から営業していますが
料理はコンチネンタルのみ。
温かい料理は7時から用意されるので
その時間からゲストで賑わってくる印象でした。

料理を並べるためのカウンターとテーブルも
予め充分な広さが確保されていて
オープンキッチンも備わっているので
カクテルタイムや朝食時には専属シェフが常駐しています。


提供される料理も通常のブッフェと比べて
それほど遜色のない品揃えで
大阪名物のたこ焼きがラインナップされているのが
地域の特色が出ていて面白いな、と。

それなりにゲストも多かったのですが
座席のレイアウトに余裕があるせいか
自分が利用したロングソファの席では
会話の声も気になることなく、静かな時間を過ごせました。


スタッフは常にテーブルを回っているので
空いてる皿はすぐに片づけてくれますが
飲み物に関してはすべてセルフサービスで
紅茶やコーヒーも自分で注がないといけないのが残念な点。

クラブラウンジの目の前には
せっかく広い空中庭園(観賞用とのこと)があるので、
天気がいい日だけでもいいので
テラスで食事できるようになることを期待しています。

2019/09/08

朝食@マンダリンオリエンタル東京

ここ数か月の間、国内のホテルに泊まっていなかったため
当ブログの朝食レポートも
海外のホテルばかり続いていたことに自分でも驚きつつ
久しぶりに国内のホテルをご紹介します!

今回宿泊してきたマンダリンオリエンタル東京は
僕が好きな東京のホテルのうちのひとつで
先日宿泊した上海での滞在がとても良かったので
余韻を味わうべく、東京の方にも泊まりに行った次第です。


こちらのホテルの朝食は
2つのダイニングから選択することが出来、
前回はオリエンタルラウンジの方をご紹介したので
今回は久しぶりにオールデイダイニングのケシキを利用しました。

オリエンタルラウンジはセットメニュー、
ケシキはブッフェスタイルで朝食を提供していて
営業時間も前者が遅めの8時~なのに対して
ケシキは6時半から営業しているという違いがあります。


今回はケシキを利用するので、
もちろん6時半の営業開始と同時に伺いましたが、
自分の後からすぐに海外のゲストが数組いらして
早朝にも関わらず、それなりに混んでいました。

ケシキを利用したのは久しぶりでしたが
レイアウト自体はほぼ変わっていないものの
前回の写真を振り返ってみると
食器の形が変更されていました。


朝食が並ぶカウンターはまとまっていて
中央の大きなテーブルにフルーツや冷菜、
ピザ窯のカウンターには点心などが置かれ
オープンキッチンのカウンターに温かい料理が並んでいます。

温かい料理はホーロー鍋に入っていて
下からだけでなく、上からも温められているため
蓋を取って、料理をよそうときに
手が熱くなってしまうのが少々難点。


野菜のソテーなど、優しい味わいの料理も多く
ブッフェだけでも楽しめますが、
プラスして卵料理を一皿注文できる仕組みなので
自分は卵料理の代わりにフレンチトーストをいただきました。

こちらも甘すぎない味付けで
見た目はしっかり焼かれてカリッカリですが
内側はしっとり柔らかで
ボリュームが多すぎないのも個人的に好みでした。


自分以外はすべて海外のゲストだったので
東京にいながらにしてここはどこ?状態でしたが
実際ここ数年でインバウンドの旅行客が
目に見えて増えた感じがします。

スタッフもフレッシュな感じの方が多く
身に着けている制服もアジアンテイスト。
そういう意味でもどこか異国情緒があって
朝からほんのり海外の気分を味わうことが出来ました。

2019/09/03

ホテル開業情報(フォーシーズンズホテル東京大手町)

3年前にこちらのブログでもご紹介した
大手町で進む再開発ビルの高層階に
フォーシーズンズホテルが開業するという記事について
新たな情報が公開されていましたのでご紹介しておきます。

三井物産本社ビルのあった場所に
建設されている高層ビル2棟のうち、
40階建てのビルの上層階に入るホテルの名称が
フォーシーズンズホテル東京大手町に決まりました。

当初の予定に沿った形で
34階~38階に193の客室が用意され
39階には屋外テラス付きのオールデイダイニングを始めとする
シグネチャーダイニングやバーなどの飲食施設に加えて
プールを備えたスパも設置されるようです。

開業は当初の予定よりも少し遅い
2020年の夏ということで
東京オリンピックにギリギリ間に合う?感じでしょうか。

もうひとつのプロパティが
フォーシーズンズ丸の内東京に対して
東京大手町という名称にしたのが少しわかりにくい気もしますが、
アマン東京に続いてオフィスビル街のど真ん中に誕生する
ラグジュアリーホテルに期待は膨らむばかりです!

<ニュースリリース>
三井不動産

2019/08/25

中国の旅(玉龍雪山編)

麗江には古城地区と並んで
絶対に訪れるべきスポットであり
ほとんどの人がお目当てにしているのでは?と思われる
玉龍雪山という美しい霊峰が聳えています。

市内から北にわずか15kmしか離れていない場所ですが
標高は5,596mと富士山を遥かに凌ぎ
北半球では最南端という氷河を抱く
中国国内で最高レベル(5A級)に認定された国立公園です。


玉龍雪山の周囲には雲杉坪、藍月谷など
霊峰を間近に望む展望台や渓谷があり
ロープウェイや道路も整備された
一大観光地となっています。

その中でも最大の目玉は玉龍雪山の頂を望む
標高4,506m地点まで行くことの出来るロープウェイ(大索道)。
ハイシーズンのこの時期は個人でチケットを入手するのは至難の業で
自分もここに行けるツアーを探していました。

ところが日本で手配できるツアーは
このロープウェイには乗らない行程のものばかり。
にもかからず料金はお高め・・・ということで
現地で手配する作戦に切り替えました。

最初は中国の旅行サイトで
玉龍雪山のツアーを探してみたのですが
ネット上で会員登録は出来るものの
ツアーを予約しようとすると電話番号でエラーが。

旅行サイト側に果敢にも
中国語でメールを送ってみたものの
結果としては中国国内の携帯番号でないと
受付できないという回答が・・・。

ならば現地のツアーデスクで申し込むしかないと
古城地区にある様々な旅行会社の窓口で尋ねてみましたが
中国版のLINEのようなアプリか
携帯電話番号がないと無理と断られてしまいました。

恐らく現地でガイドさんとの連絡手段として必要なため
アプリを入れることが出来ても
現地でネットにつなげられなければ意味がないですし
WiFi環境のない僕には打つ手がなく、結局あきらめました。

ですが、あきらめたのはあくまで大索道。
それ以外はツアーで行かなくても
チケットが売り切れることはまずない(はずな)ので
自力で行くことにしました。

麗江市内からタクシーをチャーターすれば
片道100~200元程度で行けるという情報もありましたが
乗合バスなら20元で行けるというので
朝7時にホテルを出て、バスの出る紅太陽広場へ向かいました。


ここまでタクシーで15元かかっているので
正直最初からタクシーでも・・・とは思いつつ
お目当ての乗合バス(というか個人所有のワゴン車)を発見。
黒いマスクをした女性ドライバーさんの車に乗り込みました。

乗合バスなので乗客が集まらないと出発しないのですが
ハイシーズンだし、すぐ埋まるだろうと思ったものの
待てど暮らせど一向に乗客は来ず、
ドライバーさんは仲間同士で朝食を食べてました・・・。


結局、インドネシアから来たという団体さんを確保して、
1時間が経過する前に何とか出発。
彼らのお目当ても大索道だったようですが
案の定、当日のチケットはすでに売り切れていました(涙)。

国定公園の入口で入場料を支払い
甘海子にあるビジターセンターまでは30分ほどで到着。
ひとまず一番大きな建物(大索道のチケット売り場)へ向かうと
他のロープウェイのチケット売り場は違う場所にあることが判明(!)。


すでに標高3,000m近い場所にいるため
平地で歩くのに比べると、空気も薄くて動きも鈍くなります。
何とかチケット売り場を見つけたのですが、
大索道と比べると圧倒的に規模が小さい・・・。

ロープウェイの駅に向かう専用のシャトルバスに乗るため
今度は別の場所にあるバス乗り場へ移動。
チケット売り場と乗り場をわざわざ分ける必要ある?
と思うほど、バス乗り場は立派な建物でした。


シャトルバスに乗って、山道を揺られること15分ほど
小索道と呼ばれる、雲杉坪のロープウェイ乗り場に到着。
こちらも意外と多くの人が詰めかけていましたが
ロープウェイ乗り場はガラガラで、1人で乗せてくれました。

ロープウェイを降りるとすぐに展望台があるのですが
この日も生憎の空模様で、玉龍雪山は姿を見せず。
周囲には名前の通り杉林が広がっていて
どこか神秘的な雰囲気を漂わせています。


林の中には桟道が整備されているので
散策をすることが出来るようになっていますが
僕は空気の薄さに耐えられず
途中で来た道を引き返して下山することに。

下山した後は藍月谷へ向かうべく、地図を確認すると
有料の電動カートがあるようだったので
結構な人数の行列に並んでみましたが、次々にカートが来るので
そこまで待たずに最後尾の反対向きシートに乗車。


これが坂道を猛スピードで駆け下りるので
まるで遊園地のアトラクションのよう。
1枚のチケットで3回乗車できるので
いくつかあるバス停を自由に選んで乗り降り可能なシステムでした。

藍月谷はその名がしっくりくる
ミルキーブルーの川や滝、湖が連なる場所で
自撮り大好きな中国人観光客でなくても思わず写真を撮りたくなる
フォトジェニックで美しい渓谷です。


川幅一杯に広がる白水台と呼ばれる石灰棚や
湖の中に聳える立ち枯れた木々、
涼し気な音を響かせて流れ落ちる滝など
時間を忘れて楽しめる見どころ満載。

水辺に沿って、散策路が設けられ
途中には柵のない広いデッキテラスも備わっていて
美しい風景を思う存分に堪能できたので
大索道には乗れませんでしたが、ここだけでも訪れた甲斐がありました。


帰りはビジターセンターまでのバス乗り場を間違え
一旦違う場所に行ってしまいましたが
終点で甘海子へ行くバスに乗り換え
ビジターセンターへ何とか戻ることが出来ました。

時間がちょうどお昼時だったので
何か食べてから帰ろうと、大索道のチケット売り場近くにある
カジュアルな雰囲気のレストランで
ヤク肉の乗った牛肉麺をいただきました。


帰りの乗合バスは、降ろしてもらった場所と
同じ駐車場で待機しているのですが
地元の女子大生風な2人組が乗ってきた後、
シャトルバスは来るものの、なかなか乗客が来ず(苦笑)。

一人40元なら今すぐ出発するというオファーを渋っていると
30元に値下げしてくれたので、3人とも快諾。
帰りはホテルに近い場所で降ろしてもらえたので
タクシーに乗る手間も省け、早めにホテルに戻ることが出来ました。


玉龍雪山を観光してみて思ったのは
外国人観光客には少しハードルが高い場所ということ。
大索道のチケットやツアーは予約できるのに
直接電話するか、中国の携帯電話番号が必須のネット予約だけ。

ロープウェイによってチケット売り場や
シャトルバス乗り場が異なり
待合室と書かれた場所からバスに乗り込むのかと思いきや
バス乗り場とは離れていたりと現地の仕組みも複雑でした。

夏場は雨季ということもあり、4日間滞在したものの
玉龍雪山の全貌は一度も見られなかったので
次回訪問できる機会があれば、気候のいい春頃を狙って
その壮麗な姿を拝めることを切に願います。

2019/08/18

中国の旅(麗江編)

今回、約10年ぶりの中国訪問でしたが
長年ずっと行ってみたいと思っていて
なかなか叶わずにいた
雲南省の古都、麗江にようやく行くことが出来ました。

麗江へは日本からの直行便はないため
自分は前日の夜に上海入りして
虹橋空港近くのハイアットハウスで仮眠を取り
翌日の朝イチの便で麗江へ向かいました。
(この辺りについては前回のブログをご覧ください)


初日は旧市街の古城地区にある
アマンダヤンに宿泊するため
事前にリゾートで車を手配していただき
空港から40分ほどでスムーズに移動。

当初はタクシーでもいいかと思っていたものの
リゾートに入る手前にセキュリティチェックがあり
タクシーの乗り入れが制限されているとのことでしたので
行かれる際は事前に確認された方がいいかと思います。


麗江は6月~9月が雨季に当たるため
空港到着時も雨が降っていましたが
リゾートに到着する頃には幸い雨が止んでくれたので
部屋に荷物を置いた後はさっそく観光へと向かいました。

麗江観光の目玉のひとつとなるのが
世界遺産にも指定されている旧市街の古城地区。
この地で今も伝統を守りながら暮らすナシ族の築いた街で
一面を瓦屋根で覆われた風景が旅情をかき立てます。


アマンダヤンはこの古城地区の西側にある
小高い獅子山の一角に位置しているので
風情のある石畳の坂道や細い階段を辿っていけば
比較的簡単にアクセスすることが出来ます。

まず最初に向かったのは古城の中心にある四方街。
土産物店や商店が軒を連ねる広場からは
名前の通り四方に道が伸びていて
近くを流れる水路には古い石橋も架かってます。


ここから南東方向に伸びる道を進んでいくと
右手に官門口という石造りの門が現れるので
そこをくぐって真っ直ぐ歩いて行くと
ナシ族の首長であった木氏の官邸、木府に辿り着きます。

住居がひしめきあう古城地区の中にありながら
ここだけは別次元の敷地面積があり、
立派な建物が奥へ奥へと連なる様は
北京の紫禁城を彷彿とさせる雰囲気です。


フォトジェニックな回廊を進んでいくと
獅子山に向かって次第に標高も上がり
息を切らしながら階段を登っていくと(麗江の標高は約2,400m)
獅子山の山頂に聳える万古楼が見えてきます。

街の至る所から見ることの出来る
5階建ての立派な楼閣に登ってみると
木府や麗江古城は元より、外側に広がる新市街や
盆地全体を見渡せるので、とても壮観です。


万古楼を後にして、東側の門を出ると
石段と坂道が続く道の両側に
土産物店や眺望自慢のカフェが軒を連ねる賑やかなエリアがあり
坂道を下っていくと四方街に戻ることが出来ます。

ここからは北側に伸びるメインストリート(東大街)と
水路沿いの路地を行ったり来たりしながら
古城と新市街の境界となっている玉河広場を通り抜けて
さらに北へと川沿いの道を進んでいきます。


しばらく進むと現れる黒龍潭公園は
旧市街の北の外れに位置していて
大きな池の中や周囲に建物が点在している
風光明媚な観光スポット。

晴れていることはあっても夏場は雲に覆われていて
街のシンボル、玉龍雪山の姿を見ることは出来ませんでしたが
本来であれば玉龍雪山を背景にした
絶景が楽しめる場所となっています。


古城の中の道は細く、石畳ということもあり
自動車は乗り入れることが出来ません。
なので、今でも荷物を運ぶ手段として
リヤカー付きの自転車が活用されています。

瓦屋根の軒先が続く街並みも相まって
日本人にとってどこか懐かしい雰囲気の街は
地元の人たちものんびりしていて
慌ただしさとは無縁の世界でした。


また、街を散策していてよく目にしたのが
壁面や看板に書かれているトンパ文字。
ナシ族独自の可愛らしい象形文字で
トンパ文字のノートなどはお土産にしてもいいかもしれません。

古城地区は夜になるとライトアップされるので
夜景も楽しむことが出来ます。
アマンダヤンの一角にある文昌宮の下にも展望台があり
夜も多くの観光客で賑わっていました。


夜間の場合、極端に人気のない路地は
避けた方がいいとは思いますが
麗江は街全体の治安もよく、穏やかな雰囲気で
歩き回るのに不安は感じませんでした。

ただし、観光客の多くは中国国内からの人で
欧米系の人たちを見かけることは少なく、
そのせいなのか、街中ではほとんど英語が通じません・・・ので
訪問される際はご注意ください。