2015/12/24

ホテル開業情報(ハイアットセントリック銀座東京)

ラグジュアリーブランドが軒を連ねる
銀座・並木通り沿いに建設される
12階建ての複合ビルの上層階に
ハイアットセントリック銀座東京が開業するという
ニュースが飛び込んできました。

以前から再開発にともない
同ビルの3階から12階にホテルが入居するという話題を
耳にしていましたが、
まだ世界でもシカゴとマイアミでしか展開していないという
ハイアット系列の新ブランドが誕生することで
東京にはパーク、グランド、リージェンシー、アンダーズと合わせて
5つのブランドが顔を揃えることになります。

10フロアに164室と規模は小さめですが、
屋外テラスもあるダイニング&バーや
フィットネスジムが備わるとのことで、
他のハイアットのホテルとどう差別化が図られるのか気になるところ。

2018年初頭の開業ということで
まだ少し時間はかかりそうですが、
今後も進展があり次第、ご紹介していきたいと思います。

<ニュースリリース>
オリックス不動産

2015/11/28

ホテル開業情報(ニセコ地区)

最近、北海道にあるスキーリゾートの
再開発が進んでいることは
先日のスターウッド系列3ホテルの開業でも
ご存じの通りかと思います。

そんな中、今月に入ってから立て続けに
2つの外資系ブランドが
ニセコ地区でホテルを開業することが発表されましたので
こちらでもご紹介しておきます。

【パークハイアットニセコHANAZONO】

ハイアットと香港の不動産会社によって
ニセコにあるHANAZONOリゾート内に
パークハイアットと日本初となるパークハイアットレジデンスを
2019年に開業することが明らかになりました。

どちらも100室規模で
レジデンスについては分譲販売され、
空室があるときにはホテルとしても活用される予定。
その他、スパやフィットネスセンターに加えて
屋内プールも併設されるとのこと。

ニセコの大自然を満喫できる
最上級のリゾートとして、
今後の詳報が待たれるところです。

<ニュースリリース>
パシフィックセンチュリープレミアムディベロップメンツ

<参照>
日本経済新聞

【リッツカールトン・リザーブ(名称未定)】

日本でのホテル展開を加速しているマリオットが
マレーシア系企業の運営するニセコビレッジ内に
リッツカールトン・リザーブのブランド名で
2020年を目標にホテルを開業することが発表されました。

隠れ家をテーマとした同ホテルは
客室数も50室規模と限られていて
温泉やレストランも備え、
隣接するゲレンデへも直接スキーでアクセスできる予定。

こちらも日本初となるリザーブブランドなので
どのような雰囲気になるのか気になるところです。

<ニュースリリース>
リッツカールトンホテルカンパニー

<参照>
日本経済新聞

また新たな情報が入り次第、ご紹介していきたいと思います。

2015/09/29

ホテル開業情報(フォーシーズンズホテル京都)

フォーシーズンズホテルが日本で手掛ける
2箇所目(現在営業しているのは丸の内のみ)のプロパティとして
京都での開業が控えていることは
皆さんも周知のことと思います。

建設が発表された当初は
2014年の冬にオープンする予定でしたので
スケジュールはすでに後ろ倒しになっており、
それでも2016年の春にはオープンするのではないかという情報が
まことしやかに流れていました。

しかしながら、先日京都を訪問した折、
フォーシーズンズホテル京都の建設地の横を
バスで通り過ぎたのですが、
今年の7月時点では、まだクレーンが3基ほど立っていて
建物がようやく姿を現したという感じだったため
まだしばらく開業まで時間がかかりそうな印象を受けていました。

そんな中、今回正式に
2016年の秋に開業するということが
フェイスブックの公式ページでアナウンスされるとともに
客室とパブリックスペースのイメージ画像が
2点ほど公開されました。

洗練された和モダンな雰囲気の客室は
落ち着いた色調にまとめられていて、
天井から床までの大きな窓から
美しい寺院の甍が臨めるようです。

このまま順調に開業準備が進み、
紅葉のシーズンにオープンが間に合うことを
期待せずにはいられません。

<フェイスブック公式ページ>
フォーシーズンズホテルアンドリゾーツジャパン

2015/08/09

ホテル開業情報(スターウッドホテル&リゾーツ)

ここ数日の間に相次いで
スターウッドホテル&リゾーツの系列ホテルが
北海道に誕生することが発表されました。

既存のホテルをリブランドするため
開業はどのホテルも今年の12月に予定されています。

すでにリリースされていたウェスティンを含め
このサイトでも簡単にまとめておきたいと思います。

【シェラトン北海道キロロリゾート】

小樽の南に位置するキロロリゾート内にある
マウンテンホテルをリブランドして開業する
国内8軒目となるシェラトン。

客室は140室あり、シェラトンクラブラウンジも併設。
スキー場に隣接しているので、
すぐにウィンタースポーツを楽しむことが出来る立地が魅力。

開業は2015年12月4日予定。

【キロロトリビュートポートフォリオホテル北海道】

シェラトンと同じくキロロリゾート内にある
ホテルピアノをリブランドして開業する
トリビュートポートフォリオブランド。

ラグジュアリーコレクションに次ぐ、
独立系ホテル・リゾートのコレクションとして
新たに設立された同ブランドの
アジア太平洋地域第1号ホテルとなります。

客室は282室と規模も大きく、
館内にはプールやフィットネス施設、
本格的なイタリアンレストランも用意。

開業は2015年12月予定。

【ウェスティンルスツリゾート】

洞爺湖の北に位置するルスツリゾート内に建つ
ルスツタワーホテルをコンバージョンして誕生する
ウェスティンが手掛ける国内初のスキーリゾート。

客室は210室で、もちろんヘブンリーベッドを採用。
国内でも有数のスキーリゾートに
外資系ブランドが誕生することで
現時点でも外国人スキーヤーに人気の同エリアが
ますます人気になりそうな予感。

開業は2015年12月11日予定。

スターウッドホテル&リゾーツは
今後も日本での積極的な展開を検討しているということで
また新しい情報が入り次第、こちらのブログでもご紹介したいと思います。

2015/07/28

ホテル開業情報(アマネム)

以前、こちらのブログでもご紹介した
志摩にできるアマンリゾーツの続報です。

すでに来年5月にサミットが開かれることで
注目を集めている伊勢志摩ですが
同地域で三井不動産が運営している
合歓の郷ホテル&リゾート内に
アマンリゾーツの運営するホテルが開業します。

名前はAmanemu(アマネム)。
サンスクリット語で「平和」を意味するアマンに
日本語で「歓び」を意味するネム(合歓)を組み合わせた
アマンリゾーツらしいネーミングになっています。

24室のスイートと4室の2ベッドルームヴィラで構成され、
全室にプライベートの温泉を用意。
日本国内では2軒目のアマンとなりますが、
アマンで初めて温泉付きのリゾートとなります。
もちろんアマンスパや
日本料理を提供するダイニングも併設されるとのこと。

開業はサミットに合わせて
2016年5月を目指すということで
いまから開業が楽しみでなりません。

<公式サイト>
アマンリゾーツ

2015/06/09

ジョージア(グルジア)旅行メモ(ツミンダサメバ教会編)

ステパンツミンダの集落のどこからでも
望むことができるツミンダサメバ教会。
通常は1時間半~2時間くらいかけて登っていきますが、
今回はショートカットコースの行き方を紹介したいと思います。

出発はステパンツミンダのバスターミナル。
ターミナルの北側は道がY字に分かれていますが(写真1)、
直進方向(左手)のグルジア軍用道路を進みます。

【写真1】


古い石橋を左手に見ながら川を渡り、
こんもりとした森の手前にあるT字路を左に曲がります。
舗装されていない坂道を道なりにひたすら登っていくと、
ゲルゲティの集落の中に、教会は右へという標識が出てきます(写真2)。

【写真2】


この標識は車で登るための道を示しているので
ショートカットする場合はここで右に曲がらずに
坂の突き当たりまで直進します。

【写真3】


道端で寛ぐ村人に見送られながら
突き当たり(写真3)まで来たら、
奥にツミンダサメバ教会の見える、左手に曲がります。

【写真4】


しばらくすると、行き止まりが見えてくるので、
その手前をさらに教会の方へ向かって
右手に曲がります(写真4)。

【写真5】


坂を登っていくと、民家が途切れた場所に
岩場が見えてきます(写真5)。
何とか道の体をなしているといった感じの場所を
足元に気をつけて登っていきます。

【写真6】


牛が草を食んでいる牧草地の中を進んでいくと
鉄線の張られた場所が出てくるので(写真6)
岩を登って鉄線を跨ぐか、鉄線の下をくぐり抜けます。
この先は斜面に沿って道筋がついているので
そのまま森の中へ入っていくと、さきほど分かれた車道と再会します。

車道は7回、ヘアピンカーブを刻みますが
7つ目のカーブが終わると、
森が途切れ、目の前の斜面がさらに急になります。
車道はこの斜面を避けて、北側に大きく迂回するルートを取りますが、
ショートカットの場合は、直線的に教会へ向かう険しい山道を登ります(写真7)。

【写真7】


途中何度も足を止めながら、
何とかキツい斜面を登りきると
十字架の置かれた見晴らしのいい尾根に辿り着きます(写真8)。

【写真8】


ここから教会へと真っ直ぐ伸びる道は閉鎖されているため
一旦、東側から教会の下を回り込むのですが、
ここから眼下を見下ろすと、歩いてきた道を
ハッキリと確認することができます(写真9)。

【写真9】


教会の裏手にある駐車場に出ると
そこには十字架を掲げた噴水が(写真10)。
遥か眼下にステパンツミンダの集落を望む絶景スポット。
きっと誰もが一瞬にして山道の辛さを忘れられるに違いありません。

【写真10】


普段山登りとは縁遠い生活を送っている自分でも
何とか登ることが出来たので、
ツミンダサメバ教会を訪問される際は、
ぜひ自分の脚で登ってみることをお勧めします!

2015/06/04

ジョージア(グルジア)旅行メモ(ミニバス編)

今回のジョージア旅行では
世界遺産のある古都ムツヘタまでの往復と
ステパンツミンダからトビリシへの移動手段として、
ミニバス(マルシュルートカ)にお世話になりました。

便利でリーズナブルな乗り物なんだけど、
観光客が乗るにはなかなか難易度が高い・・・。
特にムツヘタへ行く際に、かなり手間取ってしまったことを踏まえて
これからジョージア旅行を予定されている方の参考になるよう
こちらでご紹介しておきます。

<ムツヘタ編>
メトロのディドゥベ駅のバスターミナルから
ミニバスが頻発しているということ以外、
ディドゥベ駅のどのあたりから
何番のバスに乗る・・・という具体的な情報は事前に得られず。



とりあえず駅を出たところの駐車場にいたおじさんに
「ムツヘタ?」と聞くと、あっちの方だと教えてくれたので、
指を差していた辺りに止まってたミニバスの運転手さんに聞いてみると、
さらに路地の奥にあるらしいことがわかりました。

そこにも大きな駐車場があり、ミニバスが止まっているので、
近くにいる人に聞くと、このバスだよと教えてくれました。
調べた情報ではバスのチケットを買ってから乗るということでしたが、
チケットはどこで買うのか聞くと、
乗ってから運転手に払えばいい(と言っているんだと解釈)
とのことだったので、教えてくれたバスに乗り込みました。



するとすごい剣幕でおばあさんが車内に乗り込んできて
チケット買わないとダメだよ!(推測)と叱られてしまいました。
いや、チケットはいらないって教えてもらったからなんだけど・・・と
しょんぼりしながらミニバスを下りて、周りをよく見てみると
バスの止まっている目の前にチケット売り場が・・・(汗)。

そこで1ラリ(約50円)を払い、レシートを受け取って
晴れてミニバスに乗れる身に(笑)。
気を取り直して再び乗り込み、
最後の一席を確保すると、すぐにミニバスは出発しました。



帰りはサムタブロ修道院の下から
ミニバスに乗れることがわかっていたので、
(実際にバス停にあるような待合スペースもありました)
しばらく待てば、ミニバスがやってきます。
ただし、トビリシ以外の行き先もあるようなので
運転手さんに「トビリシ?」と必ず聞いてから乗りましょう。

ちなみに料金は下りるときに運転手さんに支払う形でした。
自分は生憎細かいお金がなかったので、
他のお客さんが降りてから、最後に20ラリ札でお支払い。
細かいお札が戻ってきたので、金額も確認せずバスを離れようとしたら
小銭のお釣りが残っていたようで、わざわざ呼び止めてくれました。
言葉のわからない観光客でも、ごまかさないところに好感が持てました。

【ムツヘタ行きのミニバスに乗るための5ステップ】
(1)ディドゥベ駅の改札を出たら、階段を下りて右手の地下通路をくぐる。
(2)出口の目の前にある小さな商店の並ぶ路地を真っすぐ進む。
(3)一旦、駐車場に出た後、もう一度奥に見える路地を入る。
(4)路地を抜けたら、左手奥にあるチケット売り場でお金を払い、レシートを受け取る。
(5)チケット売り場の目の前に止まっているミニバスに乗る。

<ステパンツミンダ編>
ステパンツミンダからトビリシまでのミニバスは
集落の中心にあるバスターミナルの一番南側に止まっていて、
ありがたいことに行き先の看板に英語が併記されていました(涙)。
それでも一応、運転手らしきおじさんにトビリシに行くか確認して乗車。

片道150kmの道程ですが、料金はわずか10ラリ(約500円)。
乗車するときに何も言われなかったので
料金はいつ支払うのかな?と思っていたところ、
出発する前におばさんがお金を回収しに来ました。

満席までどのくらいかかるか不安でしたが、
意外なことに、ある程度席が埋まったところで出発してくれました。
地元の人が隣の村まで移動するためにも使うようで、
途中で何回か細かい乗り降りはありましたが
一定のところまで来ると降車専用になる模様・・・(推測)。

トビリシの手前で渋滞に巻き込まれるハプニングがありましたが、
対向車線にUターンする直前で、渋滞の原因だった通行止めが解除され
運転手さんが機転を利かせて直進してくれたお陰で
出発から3時間弱で無事にディドゥベ駅に到着しました。

ちなみに渋滞の原因は道路に架かる歩道橋がポッキリ折れてしまったため・・・。
ディドゥベ駅のバスターミナルではなく、
道路を挟んだ反対側の場所で下ろされたので、
駅に向かう歩道橋を渡るときに内心ドキドキでした(苦笑)。

※2015年5月時点の情報ですので、状況が変化している場合もあります。
予めご了承ください。

2015/05/31

ジョージア(グルジア)の旅(ステパンツミンダ編)

今回の旅のクライマックスともいえる
ステパンツミンダに到着したのは11時半近く。
またいつ降り出すかわからない雨のことを考えて
天気のいいうちに出かけておこうと思い、
山上のツミンダサメバ教会を目指して、早速トレッキングに出発しました。

ホテルが集落の東側の高台にあるため
一旦、石畳の坂を下ってバスターミナルまで戻ります。
ここから車をチャーターして、往復してしまうことも出来ますが、
地元の人はみんな、自分の脚で登っていくとのことなので
自分もそれに倣って歩いて行くことに決めていました。



グルジア軍用道路をロシア方向に歩いていくと
橋を渡った先がT字路になっています。
そこを左に入って、砂利道の坂を登っていくとゲルゲティの集落が見えてきます。
一本道かつ視線の先にツミンダサメバ教会が見えるので
恐らく道に迷うことはないと思います。

ここから先、自分はショートカットコースを取って
かなりな急斜面を登ることになる訳ですが、
ゲルゲティの集落の中はわかりづらいところもあるので、
別途、行き方を詳細にレポートしたいと思います。

ゲルゲティの集落を抜けると現れる、
先人たちも踏みしめたであろう獣道状態の山道は、
車道に比べると明らかに傾斜がキツく
次第に息も上がり、脚も疲れてきます。



途中、ヘアピンカーブが連続する車道にぶつかるのですが、
ときに横切り、ときに車道に沿って多少緩やかな坂道で脚を休ませながら
いよいよツミンダサメバ教会へ向かう
最後のショートカットを迎えます。
(この先、車道は山を回り込む形になっていて、歩くとかなり時間がかかります)

この辺りからは木々がなくなり、
一面に草が生い茂った、急斜面を進んでいくのですが、
途中、この旅で最初で最後の日本人カップルとすれ違いました。
まさかこんな辺境の地で日本語が聞こえるとは思ってもみなかったのですが、
こちらから話しかけると向こうもビックリしていました(笑)。



そしてツミンダサメバ教会を頭上に望む、急斜面を登ること約20分。
やっと標高2,200mの山頂に到達しました!
通常は1時間半から2時間かかるという道程なのですが、
事前にしっかりとショートカットコースを研究した成果なのか、
バスターミナルからちょうど1時間で到着することができました。

14世紀に建てられた教会は
規模も小さく、飾り気のない佇まいではありますが、
この立地に建っていること自体がすごいことですし、
純粋に人々の祈りの場として、
ずっと大切に守られていることが素晴らしいことだと思います。



さらに教会の裏側にはコーカサス山脈に囲まれた
美しい草原が広がっているのですが、
ここから見た教会はまさに”天空に聳える教会”そのもの。
この景色を見るためにジョージアへ来たと言っても過言ではないのですが、
自分の脚で歩いてきて、出会えた景色には感動もひとしお。

雄大な眺めを存分に堪能した後は、
帰りも同じショートカットコースを通って下山したのですが、
急斜面は下るのも大変で、転ばないように進むので精一杯。
何とかステパンツミンダの集落まで戻った後、
最後にホテルへと続く上り坂が地味に辛くて
結局1時間以上かかってしまいました・・・。



余談ですが、下山する際にゲルゲティの集落近くで
グルジア人の女性グループとすれ違った際、
写真を撮って欲しいと声をかけられたので、
てっきりシャッターを押すのかと思いきや
自分と写真が撮りたかったようで、訳の分らぬまま一緒に記念撮影(笑)。
ジョージアでは日本人(東洋人)が珍しいのかな・・・?
と感じさせる一幕でした。

2015/05/30

ジョージア(グルジア)の旅(グルジア軍用道路編)

今回の旅の最大の目的地は
トビリシから150kmほど北に向かった
ロシアとの国境が控えるステパンツミンダにある
山頂に凛と佇むツミンダサメバ教会でした。
(スケープスの記事で一番印象に残った風景がここなのです)

ミニバスで片道3時間の距離なので、
その気になれば日帰りも出来る場所ではあるのですが、
ステパンツミンダにはデザインホテルにも加盟している
ルームズホテルという眺望抜群のホテルがあることもわかったので、
トビリシから1泊2日のショートトリップをすることに。

目指すステパンツミンダまでは
グルジア軍用道路という一本道の幹線道路が伸びているのですが、
その沿線には観光名所が点在しているため、
この道路を往復するツアーも多く設定されています。

ムツヘタへ行くのと同じように
メトロのディドゥベ駅からミニバスで行くこともできるのですが、
それだと途中の観光が一切できないため
タクシーのチャーターも考えましたが、
交渉が面倒ということもあって、ルームズホテルにお願いして
車を用意してもらうことにしました。

同じホテルに戻ってくるため、大きな荷物は預かってもらい
身軽な状態で、朝8時半にラディソンホテルを出発。
迎えに来てくれた気さくで素朴なおじさんに
チーナ?チーナ?と聞かれ、意味がわからず困っていると
ヤーパン?チーナ?と言い換えてくれたので
日本人なのか中国人なのか聞いていると判明(笑)。

ちなみに車は三菱のデリカでした。
途中、険しい山道を抜けるため4WDが必須ではあるのですが、
日本から輸入した中古車のようで
右ハンドルはもちろん、計器類も全部日本語で書かれていました。
おじさん、意味わかってるのかな・・・?

トビリシを出てからは、車の量も減り、
順調に飛ばしていると、ムツヘタを過ぎたあたりで土砂降りの雨が・・・。
この先の道路に影響がないか不安を感じる場面もありましたが、
雨はすぐに小康状態になり、
トビリシを出て1時間ほどで最初の立ち寄りスポット、アナヌリに到着しました。



アナヌリは大きな人工湖の畔にある町で
湖にせり出すように建てられたアナヌリ教会がランドマーク。
ロンリープラネットのガイドブックでは
表紙に使われていたほど、風情のある佇まいが魅力的な教会です。

城壁の中に入ると湖を見渡す展望台のような場所があり、
この日は生憎の空模様ではありましたが、
霧に包まれた湖もそれはそれで幻想的。
繊細なイコンや宗教画がキャンドルに浮かび上がる
教会の内部では、厳かに礼拝が行われていて
朝から神聖な空気に触れることが出来ました。



アナヌリを後にすると、いよいよ道路は山の中へ。
谷あいに開けた小さな集落を何か所も通り過ぎ、
途中、道を占拠していた羊の群れに立ち往生するハプニングもありつつ
いろは坂も顔負けの険しい峠道へと進んでいきます。

峠道を登りきった場所には
山の中にも関わらず、比較的規模の大きいグダウリという町があり、
ジョージアきってのスキーリゾートになっています。
5月初旬でしたが、車に乗っていても寒さを感じるほど気温も低く、
まだ辺り一面が雪に覆われていました。

町を抜けるとほどなくして、崖に突き出すような場所に
壁画で囲まれた展望台が見えてきます。
おじさんに勧められ、車を止めてもらいましたが、
この天気のため、周囲には全く何も見えない状態でした・・・。
そんな中でも地元の学生さんと思われる団体さんたちが
思い思いに展望台を楽しんでいたのが印象的でした。



ほどなくして、この峠道の最高地点(2395m)を通過し、
後は一気に坂を下っていくだけ。
峠を越えると天気も一変して、山に囲まれた牧歌的な光景が見えてきました。
途中、なぜか一か所だけ道路が舗装されていない集落を抜けると
道路がわかりやすいくらい、滑らかで直線的になり、
行く手に目的地、ステパンツミンダの集落が見えてきたのは
トビリシを出てから3時間後のことでした。

2015/05/25

ジョージア(グルジア)の旅(トビリシ旧市街後編)

トビリシの街を見守るように聳え立つ
ナリカラ要塞まではロープウェイでの空中散歩。
クラ川を越えて、旧市街の街並みを眼下に見ること約2分、
あっという間に山の上まで連れて行ってくれます。
本音を言えば、もう少し長くてもいいくらい(笑)。

ゴンドラを降りて、道なりに坂を登っていくと
そこからはトビリシの街を一望することができます。
街の中央を流れるクラ川の周辺には
近未来的な建物と旧ソ連時代の建物、
そして赤い屋根の昔ながらの建物が入り混じっていて
歴史、民族、文化がバランスを取りながら共存している
この国を象徴するかのような景色が広がっていました。



ナリカラ要塞へは一旦ロープウェイ乗り場まで戻り、
急な階段を下っていくので意外とハード。
要塞を下から見ている分には
山並みが奥までずっと続いているような印象を受けるのですが、
実際には裏側が急峻な崖になっていて
なかなかスリリングな立地だということに驚かされます。

要塞自体は19世紀にほとんどの建物を焼失してしまい、
現在は取り囲んでいた城壁と、
その中に作られた聖ニコルズ教会が残るのみですが、
教会の中は礼拝の真っ最中・・・、
少しだけ中を拝見させていただき、邪魔にならないよう外に出ました。

ロープウェイの駅からも見える
要塞の一番高い場所にある展望台は
道が整備されてなく、自己責任で登る感じだったので、
チャレンジすることはしませんでしたが、
教会の裏側にある、中世の面影を残す高台の砦は
格好のデートスポットになっていて、
夕暮れの時間帯はかなり賑わっていました。



ナリカラ要塞は実は車でも登って来られる場所なので、
帰りは急な坂道を旧市街まで下ってみることに。
登るのはかなりキツいかもしれませんが、
下りは意外と簡単にクラ川の畔まで戻ることができました。

坂を下りた先に広がるアバノトゥバニ地区には
旧市街でも特に古い建物が残されていて、
その一角に丸いドームがいくつも連なっている場所があるのですが、
そこは今も現役の公衆浴場なんだそう。
トビリシという地名も”温かい場所”という意味で
温泉があったからこそ、ここに街が築かれたそうです。



この辺りは、スケープスに掲載されていた
写真の建物も集まっていて、
雑誌と同じアングルで写真を撮りたい!と入念に下調べしていたこともあり
自分が想像していた通りのノスタルジックな街並みを
この目で確かめられたことが、本当に夢のようでした。

近くのレストランで地元料理の夕食をいただいた後は
川を渡った対岸のメテヒ教会からの景色を堪能しつつ、
坂の先にあるアブラバリ駅からメトロに乗ってホテルへ戻ることに。
この1日で結構な距離を歩き回りましたが、
トビリシの街を思う存分満喫することが出来ました。



ちなみにこの2日後に再びトビリシの街を歩く時間があったので、
ホテルの近くにある美術館にでも行ってみようと
何の気なしに出かけたのですが、
候補だった美術館がどちらも月曜日休館で入れない・・・という
憂き目に遭いました(涙)。
訪問される際はくれぐれもご注意ください。

前編に戻る

2015/05/24

ジョージア(グルジア)の旅(トビリシ旧市街前編)

前回のムツヘタ散策から
何とか無事にトビリシに戻ってきた後は
ホテルの最寄り駅をひとつ乗り越して
自由広場から南側のトビリシ旧市街を散策してみました。

そもそも何故ジョージアに来てみたかったのかというと
いまは廃刊になってしまった
'Scapes(スケープス)という雑誌で
グルジア(当時の呼称)の特集が組まれていて
何となく気になっていたジョージアには
おとぎ話のようなノスタルジックな街並みや
こんなに美しい風景があるのか!と衝撃を受けたのがキッカケでした。

旧市街を散策するに当たって
事前にある程度リサーチはしてあったので、
南の方へ行けば、いろいろ見られることは分かっていたのですが、
いざ自由広場にある大きなロータリーを目の当たりにすると
放射状に伸びる道のどこを進めばいいのか、わからなくなってしまいました。

とりあえず人の流れがある方向へ行ってみると
遺跡のような空間を挟んで車道と歩道が分けられた
フォトジェニックで緩やかなカーブを描く坂道があったので
フラフラと当てもなく散策してみることに。



歩いているうちにクラ川が姿を現したので
橋の手前を旧市街のある右手に曲がってみると
そこには何ともノスタルジックな路地が伸びていて、
スケープスの記事にも登場する
操り人形の劇場に設置された不思議な時計台が見えてきました。

路地の先をさらに進んでいくと、
お洒落なカフェが並ぶエリアが現れ、
カフェ街を抜けた先には
これまたスケープスに載っていた写真と同じ絨毯のお店を
偶然発見することが出来て、軽い感動すら覚えました。



ここまで来ると、自分がどこにいるのか把握できたので
しばらく観光客の姿が途切れる
絶賛工事中の少し寂しい道を通り抜け、
グルジア正教の総本山、シオニ大聖堂へ。

クラ川の畔に建つ大聖堂は
想像していたよりもひっそりとした佇まいでしたが、
ちょうど礼拝の時間だったのか
内部は地元の人たちでかなり混雑していて
美しい歌声に包まれながら、真剣に祈りを捧げていました。

ジョージアを旅していて気づいたのは、
教会の前を通る度に、老若男女に関わらず
必ず立ち止まって十字を切っていたこと。
街の至る所に教会があるのですが、
バスに乗っていても同じで、
教会があると座席に座りながら十字を切っている姿が・・・。
信仰心の篤さを感じさせる光景のひとつでした。



シオニ聖堂を後にして、クラ川沿いに出ると
左手にガラスの屋根を被った
何ともモダンな橋が見えてきます。
こちらも観光名所になっていて
橋の上には人がたくさん集まっていました。

この橋を越えた場所にトビリシ旧市街観光の目玉、
ナリカラ要塞へと向かうロープウェイ乗り場があります。
街中にロープウェイがあるだけでもインパクトがありますが、
教会の横をすり抜けて、民家の上を越えていくというのは驚きです。



料金は地下鉄の2倍しますが、それでも1ラリ(約100円)はお得。
地元の人に混じって、ゴンドラに乗り
いざ、ナリカラ要塞を目指します!
ということで、今回はここまで。
続きはトビリシ旧市街後編をご覧ください。

2015/05/23

ジョージア(グルジア)の旅(ムツヘタ編)

ジョージアの首都トビリシに到着して、
ホテルに荷物を預けた後、
まずはトビリシから北西に20km程離れた場所にある
世界遺産の建造物が残る街、ムツヘタへ向かいました。

移動の拠点となるバスターミナルに着いたところで
雨が降り出してきたため、一旦あきらめることも考えましたが、
日程的には今日のうちに行っておきたかったことと
黒い雨雲の動きが早く、遠くに青空も見えていたので
駅に隣接するマーケットの軒下で、
雨が止むのを1時間ほど待ってから、何とか出発できました。

(行き方で少し苦労した点があったので
アクセスについては、このブログで別途ご紹介します)

ムツヘタは、かつてこの一帯を支配していた
イベリア王国の首都が置かれていた場所で
古い教会や街並みが保存されていて、
日本で言えば、奈良のような雰囲気です。

トビリシから向かう場合、川の対岸にある街並みを
しばらく眺めてから、橋を渡るので
ミニバスに乗る時は、進行方向右側に乗るのがオススメ。
トビリシからは20分ほどで、街の中心部に到着します。

バスを降りて、まずは街の中心に建つ
世界遺産のひとつ、スベティツホヴェリ大聖堂へ。
バスに乗っていた時は、地元住民の方ばかりだったので
観光客風情の人は皆無でしたが、
どこから現れたのか、大聖堂の前の広場は
沢山の観光客の姿で賑わっていました。



まるで要塞のような立派な城壁に囲まれた大聖堂は
トビリシに遷都するまで、グルジア正教の中心だった教会。
コーカサス地方特有の建築様式で、
円形の塔の上に三角錐の屋根が乗っています。
外観は決して華美ではないものの、
1,000年前に建てられた教会は、とても神聖な雰囲気を醸し出しています。

内部に入ると、祭壇の奥にある壁から天井にかけて描かれた
美しいフレスコ画が目に飛び込んできます。
この日は幸運にも結婚式が行われていて、
神聖な祈りの場といった厳かな堂内で
粛々と進んでいく儀式の一端を
少しの間ですが見学することができました。



大聖堂を後にして、次に向かった先は
歩いて10分もかからない、
街の北側に広がる丘に建つサムタヴロ修道院。

こちらも世界遺産になっていますが、
大聖堂に比べるとかなり規模は小さく、
修道院というだけあって、より一層
修行の場といった空気が漂ってきます。



内部は残念ながら修復工事中でしたが、
照明も自然光と蝋燭の灯りだけという空間では
観光で訪れた人も自然と小声になり、
ひっそりとした静寂の時間を感じることができました。

この他にもうひとつ、
川の対岸の山の上に建つジュバリ聖堂が
世界遺産となっています。
(スベティツホベリ大聖堂の写真の背後に写っています)

こちらはムツヘタの街から離れているので
自分は訪問しませんでしたが、
トビリシ近郊では屈指の絶景スポットなので
ディドゥベのターミナルではタクシー運転手のおじさんに
ここへ行かないかと何度か声をかけられました。
(ちなみに言い値で30ラリでした)

トビリシからも程近く、ミニバスのコツさえつかめれば
気軽に訪れることのできる世界遺産がある街。
ジョージアに行く際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

2015/05/17

ジョージア(グルジア)の旅(往復編)

今年のゴールデンウィークは
後半の5連休をフルに活用して、
一度は訪れたいと思っていた
ジョージア(グルジア)へ行ってきました!
(日本での国名呼称がつい先日ジョージアへ変更されました)

日本から出ている直行便で
地理的に一番近い場所まで行けるのがイスタンブールということで
トルコ航空の夜行便を利用して、
ジョージアの首都トビリシへと向かいました。

トルコ航空は4年前に利用したことがあり
今回が2度目の搭乗。
スケジュールチェンジが何度かあったため、
最終的にトビリシから帰る便のイスタンブールでの乗り継ぎ時間が
1時間しかなくなってしまったのですが、
最低乗り継ぎ時間をギリギリ満たしていたので事なきを得ました(汗)。

出発は1日の夜だったため、
成田空港は混雑しているのかな?と思いきや
夜遅くに出発する便は限られていて
開いてるカウンターも数えるほどだったせいか
同じ時間帯に手続きしている人はほとんどが
トルコ航空を利用する人だけで、空港自体は閑散としていました。

そんな状況でしたが、エコノミークラスが満席ということで
プレミアムエコノミーに当たるコンフォートクラスに
ご厚意でアップグレードしていただきました!

2-3-2配列のど真ん中の席だったので、
ちょっと通路には出づらい状況でしたが、
広めの座席間隔で足を伸ばすことができたので
フライト時間のうち食事以外はほとんど寝て過ごしてしまいました(笑)。



ちなみに帰りはコンフォートクラスの設定がない機材だったので
普通にエコノミークラスでしたが、
以前、乗った時よりも格段にサービスが良くなっていてビックリ。

エコノミークラスでもアメニティキットが配布されたり、
機内食の食器が陶器になっていたり、
調理専門のスタッフが搭乗していたり・・・。
男性CAさんが怖い(苦笑)以外は、概ね快適な空の旅でした。



往路ではイスタンブールでの乗り継ぎ時間があったので
トルコ航空のラウンジを利用しましたが、
前回利用したときと少しレイアウトが変わっていて
ゆったりできる座席が増えていた気がしました。

ただ、空港自体はかなり混雑していて、
利用客が多いと思われる東京便でさえ、
ボーディングブリッジのあるゲートではなく
バスで移動して飛行機に搭乗しなくてはならないほどでした(しかも往復とも)。

ちなみにジョージアは旧ソ連の構成国ですが
90日以内の観光目的であればビザが不要というのがポイント!
入国に際して入出国カードも必要なく、審査もいたってスムーズ。
領土問題を抱えている国ではありますが
そんな警戒感やモノモノしさを旅行中に感じることはありませんでした。

さて、次回からはジョージアの旅本編を綴っていきたいと思います。
ガイドブックの情報が極端に少ない国なので、
旅のヒントなども織り交ぜていくつもりです。
興味のある方は(ない方も・笑)、ぜひ参考にしてみてください!

2015/04/26

ホテル開業情報(フォーシーズンズリゾートオアフアットコオリナ)

以前から開業するという噂が流れていた
オアフ島のフォーシーズンズリゾートについて
一部の情報が公開されましたので、
こちらのブログでも紹介しておきます。

ハワイのフォーシーズンズといえば、
ホテル好きなら誰もが一度は泊まってみたいと憧れる?
ハワイ島のフアラライが有名ですが、
他にもマウイ島のワイレアビーチに加え
近年ではラナイ島の海と山に位置する2つの老舗ホテルをリブランドするなどして
現在は4つのリゾートを展開しています。

にもかかわらず、ハワイの州都が置かれる
政治・経済の中心地であり、
ワイキキを筆頭に数多くのリゾートホテルがひしめく
オアフ島にはフォーシーズンズの運営するリゾートがありませんでした。

そんな中、満を持して
フォーシーズンズがリゾートを開業させるのは
アウラニディズニーリゾートも居を構える
オアフ島南西にあるコオリナビーチの一角。

コオリナビーチといえば、
以前からJWマリオットがリゾートホテルを運営していましたが、
現在、同ホテルは改装による休業中・・・ということで
ラナイ島に続き、リブランドによって
フォーシーズンズが進出することになったようです。

開業は2016年の初めということで
まだ詳細は分からない部分もありますが、
ワイキキの喧騒を逃れてのんびりしたい・・・という向きには
絶好のリゾートホテルになりそうな予感。
これからハワイ旅行を計画される方はぜひお見逃しなく!

<公式サイト>
フォーシーズンズリゾートオアフアットコオリナ

2015/03/29

朝食@アマン東京

前回のアフタヌーンティに引き続き、
久々に取り上げる、ホテルの朝食シリーズ。
今回はアマン東京の朝食について
ご紹介したいと思います。

朝食がいただけるのは、
33階ロビーの南西に位置するザ・レストラン。
朝6時30分の営業開始と同時に伺いましたが、
月曜日の朝イチのゲストは自分だけ(苦笑)。


メニューはコンチネンタルブレックファストと
プラス卵料理が付くアメリカンブレックファストの2種類のセットメニューか、
アラカルトでオーダーするスタイル。
こういう場合、卵料理が食べられない自分は
必然的にコンチネンタルをチョイスすることになってしまいます。

通常、コンチネンタルというと
少し寂しい印象を持ってしまいがち(主観ですけど)・・・。
ところがアマン東京の場合は、
パンを数種類の中から3種類、
フレッシュジュース、ヨーグルト、フルーツプレート、
生ハムとサーモンに野菜を添えたプレートと
品数が多く、ボリュームも満点。


実際にテーブルに運ばれてくると
見目鮮やかに料理が盛り付けられているので、
食べるだけではなく、見た目でも楽しむことができます。

フレッシュジュースも数種類から選べるのですが、
スタッフの方にお勧めしてもらった
季節限定のみかんジュースは絶品でした!

まだ動き出す前の朝の都会を見下ろす
ロケーションも相まって、
朝から贅沢な気分に浸れること請け合い。

朝食だけを食べに行けるのか
スタッフの方に確認し忘れましたが、
値段も3,200円(サ別、2015年3月9日現在)と他のホテルと大差ないので
機会があれば、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?

2015/03/22

アフタヌーンティ@アマン東京

久しぶりすぎて、自分でも忘れていましたが、
ホテルのアフタヌーンティ好きな管理人が紹介するこのコーナー。
2回目となる今回はアマン東京のアフタヌーンティについて
ご紹介したいと思います。

アフタヌーンティができるのは
33階のロビーに隣接したザ・ラウンジ。
大手町タワーを外から見た時に、
高層部西側の一か所だけ凹んでる部分に当たります。

2層分の高さを持つ大きな窓からは
皇居や新宿の高層ビル群を見渡すことができ、
ゆったりとしたソファやバーにある窓辺のカウンター席など、
好きな場所を選ぶことができます。

 

アフタヌーンティのメニューは2種類で
シャンパンがつくかつかないかの違いのみ。
お茶は途中で茶葉の種類を変えられるシステムで、
紅茶はもちろん、マサラチャイやハーブティーなども選択肢に含まれるので
メニューから次は何を飲むか選ぶだけでも楽しめます。

ラウンジのテーマカラーが黒ということで、
テーブルや椅子は然ることながら
カトラリーや器も黒で統一されていて、
竹材を模した三段トレーも
そこに乗せられたフィンガーフードやスイーツも
竹炭、黒胡麻、チョコレートなどを用いて黒を表現するこだわりよう。

さらに色だけではなく、そのスイーツの形も独創的。
ハイヒール型のボンボンショコラ、
ブルーベリーを詰めたチョコレートバッグ、
ラズベリーを宝石に見立てた指輪のようなマカロンなど
食べるのがもったいないほどのスイーツを見るだけでも楽しめます。


もちろん味にもこだわっていてリンゴやミカン、
日向夏などのフルーツがアクセントに使われているので
爽やかな後味のものが多いのが特徴。
ただし、個人的にはチョコレートを食べ過ぎると
肌が荒れてしまう体質のため、
想定外のチョコレートのボリュームには内心冷や冷やしました・・・。

グランドオープン前ということもあってか
ゲストの人数は少なく、スタッフの方の目が行き届いていて、
ときには会話の相手にもなってくれます。
また、紅茶のポットは席には置かず、
小さなコンロで常に温められている心遣いも。

かなりボリュームがあるので、訪れる際は
お腹を空かせて行くことをオススメします。
またグランドオープン後も予約は必須ですが、
その分、静かな雰囲気でゆったりとお茶を楽しめると思います。

2015/03/16

アマン東京(客室編)

今回アサインされたのは37階で、
宿泊したプレミアルームの面積は80平米と、
通常のホテルではスイートルームに匹敵する広さ。
目の前には日本橋の街並が広がり、
少し左に目を向けると東京スカイツリーが聳え立っています。

玄関を入ると日本家屋のような三和土があり、
靴を脱ぐことを前提にしてスリッパも用意されています。
もちろんそのままでもいいそうですが、
スタッフの方も靴を脱いで室内に入られていました。


部屋の説明も丁寧で、機能面はもちろんのこと
床材に栗の木が用いられていること、
部屋に段差があり、窓辺が低くなっているのは
縁側をイメージしていることなど
デザインやコンセプトについても解説してくれました。

そこでふと気がつくのは、部屋にテレビが見当たらないこと。
実際、他のアマンリゾートにはテレビのないところもあるのですが、
こちらの疑問を感じ取ったスタッフの方が
この室内の段差にはもうひとつ理由があるんです、と言って
おもむろにベッドのサイドテーブルにあるリモコンを操作すると・・・
ベッドルームとリビングを仕切るミニバーの納まるキャビネットの中から
隠れていたテレビがせり出してくるではないですか!



ベッドからも景色を楽しんでもらいたい、
それならテレビをひっこめてしまおうというアイデアも充分驚きなのですが、
支柱を中心にしてテレビを180度回転させることができるので
ベッド側、リビング側、どちらからでも
テレビを正面から見ることが出来るようになっている気配りには驚嘆。

ベッドルームの説明を終え、スタッフの方が
閉じられていた大きな障子を開け放つと
和モダンな雰囲気のバスルームが現れます。
こちらはスリッパを脱ぐとわかりますが、床暖房になっています。

窓辺に設置された花崗岩で出来た大きな浴槽は
大人がふたりでも余裕で入れる広さがあり、
部屋との仕切りには雪見障子があったり
木製の手桶や椅子が用意されているなど、温泉旅館さながらの趣。


これだけ日本を意識した造りになっているなら
季節ごとにお風呂に入れる果物や植物があったりすると
海外のゲストは喜ぶんじゃないか・・・と考えていると
すでに浴槽の脇には柚子が用意されているではないですか!
シティホテルとはいえ、やっぱりアマンは一味違うということを
改めて実感させられる出来事でした。

ちなみに自分が部屋の案内を受けている間に
別のスタッフがウェルカムスイーツを用意してくれていましたが、
上着を届けに来てくれたスタッフも合わせると
一部屋に対するスタッフの人数もかなり多いことが容易に想像できました。
(夕刻のターンダウンは3人一組で行われていました)

こうして振り返り、色んなことを総じて考えてみると、
正直、かなり高めの料金設定であることは否めませんが
それでもまた泊まりに行きたいと思っている僕は
アマンマジック・・・にかかってしまっているのかもしれません。
(※あくまで個人の感想です)

(参照)アマン東京宿泊記

2015/03/15

アマン東京(チェックイン編)

先日、満を持してアマン東京に宿泊してきました。
すでにプレオープンはしているものの
ほとんど情報が入ってこない謎のヴェールに包まれたホテルの
一端をご紹介できれば・・・ということで
本サイトではアマン東京の宿泊記を公開しました。
まずはぜひこちらをご覧ください。

とはいえ構成の都合上、本編では割愛してしまった部分が
あまりにも多かったため
こちらのブログで補足しておこうと思います。

チェックインしたのは日曜日、
しかも生憎の天気ということもあって、
普段は賑わうオフィス街、大手町の駅も道路も
歩く人は少なくひっそりとしていました。

アマンと言えば人里離れた秘境や
開発の手が及んでいないリゾートというイメージが強く
基本的には空港から車で送迎してもらうのがセオリーなのですが、
アマン初のシティホテルは、何と地下鉄駅に直結している大手町タワーの中、
ということでアクセスや移動手段に困ることはありません(笑)。

さらにビルの地下には商業施設「オーテモリ」があり、
普通にコンビニや飲食施設も営業しているので
他のアマンリゾーツを知る人にとっては革新的な立地となっています。

自分も普通に地下鉄で大手町まで行き、
外観を撮影するために一旦地上に出てからホテルへ向かいましたが
通常は地下道からオーテモリに入って、オーテモリ側にある
ホテルへの小さな通路を抜けるだけ。
(とはいえその通路を抜けることが出来るのは予約を持つゲストのみ・・・)


入館する前に地上階のエントランスで写真を撮っていると
気配を感じたスタッフの方がすぐさま駆け寄ってきたので、
一瞬撮影をお断りされるのかな?と思いきや、
宿泊ゲストであることを確認すると歓待してくれました。
あまり人が出入りしないエントランスだったのか、
若干スタッフの方を慌てさせてしまったようです・・・。

エレベーターに乗って一気に33階のロビーへ上がると
目の前に広がる高い吹き抜け空間が印象的な
日本庭園を模した「インナーガーデン」に案内され、
ソファに腰掛け、ジンジャー入りジュースをいただきながらゆったりとチェックイン。


すでにそのときには自分がどこのアマンリゾーツに
宿泊したことがあるのかをリサーチ済みで
アマンジャンキーの方だと、ここでちょっとしたステイタス感を
味わえるポイントなのかもしれません。
(海外のアマンでも各地にあるアマン滞在歴を必ず尋ねられます)

自分が泊まる部屋までは、他のリゾートと同様
荷物や上着をスタッフに預けて
館内の施設を案内してもらいながら向かうのですが、
昨今、名前はあえて隠すホテルもある中
こちらのスタッフは皆さん、名前を名乗りながら挨拶されていました。


部屋まで案内してくれた男性スタッフは物腰が柔らかく
僕がホテル内の写真を撮りまくっていることを知ってか知らずか
ここからの眺めがフォトスポットですよ、とか
後でどんどん写真を撮ってください、と勧めていただけたので
今回のホテルステイでは、気兼ねなく館内を撮影することができました。
(その成果はぜひ宿泊記でチェック・笑)

さて、ここまで紹介するだけでも
結構なボリュームになってしまいました(汗)。
それだけお伝えしたいことの多いホテルだったということで、
肝心の客室やラウンジでのアフタヌーンティ、スパエリアについては
順次、ご紹介してきたいと思いますので、
ぜひ次のブログ更新をお待ちください!

<公式サイト>
アマン東京

2015/02/27

ホテル開業情報(アマンダヤン)

2年前の2月23日付のブログで紹介していた
アマンリゾーツの開業情報で
名前を挙げたきり、全く何の追加情報も得ていなかったのですが、
中国雲南省にある世界遺産の街、麗江(リージャン)に
ついにAMANDAYANがオープンしました。

ローマ字読みだとダヤンですが、
DAYANの部分は”大研”という麗江の古い呼び名が由来のため
中国語の発音でいくと”ダーイェン”に近い音になります。
日本語表記は便宜上、アマンダヤンになるかと思われます。

何はともあれ公式サイトを見るだけでも
伝統的な家屋を模した木の温もり溢れるヴィラの佇まいや
リゾートからは麗江の旧市街が見渡せるという
非の打ちどころがない完璧なロケーションは
アマンリゾーツの真骨頂。

チベットにも近くエキゾチックな薫りが漂う
麗江の旧市街は一度は行ってみたい世界遺産だけに
アマンダヤンの登場は僕にとってお膳立てが揃ったようなもの。
近い将来、必ず訪問しようと心に誓ったのは言うまでもありません・・・。

<公式サイト>
アマンダヤン

2015/01/03

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
平素は当ブログおよびLuxe Hotel Reportを
ご高覧賜り、誠にありがとうございます。

今年の年末年始は昨年の反動もあり、
完全引きこもり生活を実施しています(笑)。

仕事の都合上、年末は体調を崩すことが多く、
昨年もせっかくペルーまで行きながら、
激しい咳が止まらず、しかも富士山クラスの高所での滞在と
実は苦しい旅だったのです。

とはいえ、旅をするにはやはり休暇が必要。
今年はゴールデンウィークに加えて
5年ぶり2度目のシルバーウィークがあるので、
このあたりはチャンスを逃さず旅に出たいと考えています。

さらに昨年に引き続き、国内もホテルの開業が続きます。
昨年12月にプレオープンしたアマン東京が
3月にはグランドオープンを控えており、
京都では夏にラグジュアリーコレクション、来春にフォーシーズンズが、
沖縄では那覇のハイアット、さらにテラスホテルズが
今夏にもウザテラスをオープンさせる予定です。

更新のペースは遅いですが、
自分が泊まってみたいと思う憧れのホテルを
鋭意レポートしていきたいと思っていますので、
皆様、2015年も何卒よろしくお願いいたします!