2015/05/31

ジョージア(グルジア)の旅(ステパンツミンダ編)

今回の旅のクライマックスともいえる
ステパンツミンダに到着したのは11時半近く。
またいつ降り出すかわからない雨のことを考えて
天気のいいうちに出かけておこうと思い、
山上のツミンダサメバ教会を目指して、早速トレッキングに出発しました。

ホテルが集落の東側の高台にあるため
一旦、石畳の坂を下ってバスターミナルまで戻ります。
ここから車をチャーターして、往復してしまうことも出来ますが、
地元の人はみんな、自分の脚で登っていくとのことなので
自分もそれに倣って歩いて行くことに決めていました。



グルジア軍用道路をロシア方向に歩いていくと
橋を渡った先がT字路になっています。
そこを左に入って、砂利道の坂を登っていくとゲルゲティの集落が見えてきます。
一本道かつ視線の先にツミンダサメバ教会が見えるので
恐らく道に迷うことはないと思います。

ここから先、自分はショートカットコースを取って
かなりな急斜面を登ることになる訳ですが、
ゲルゲティの集落の中はわかりづらいところもあるので、
別途、行き方を詳細にレポートしたいと思います。

ゲルゲティの集落を抜けると現れる、
先人たちも踏みしめたであろう獣道状態の山道は、
車道に比べると明らかに傾斜がキツく
次第に息も上がり、脚も疲れてきます。



途中、ヘアピンカーブが連続する車道にぶつかるのですが、
ときに横切り、ときに車道に沿って多少緩やかな坂道で脚を休ませながら
いよいよツミンダサメバ教会へ向かう
最後のショートカットを迎えます。
(この先、車道は山を回り込む形になっていて、歩くとかなり時間がかかります)

この辺りからは木々がなくなり、
一面に草が生い茂った、急斜面を進んでいくのですが、
途中、この旅で最初で最後の日本人カップルとすれ違いました。
まさかこんな辺境の地で日本語が聞こえるとは思ってもみなかったのですが、
こちらから話しかけると向こうもビックリしていました(笑)。



そしてツミンダサメバ教会を頭上に望む、急斜面を登ること約20分。
やっと標高2,200mの山頂に到達しました!
通常は1時間半から2時間かかるという道程なのですが、
事前にしっかりとショートカットコースを研究した成果なのか、
バスターミナルからちょうど1時間で到着することができました。

14世紀に建てられた教会は
規模も小さく、飾り気のない佇まいではありますが、
この立地に建っていること自体がすごいことですし、
純粋に人々の祈りの場として、
ずっと大切に守られていることが素晴らしいことだと思います。



さらに教会の裏側にはコーカサス山脈に囲まれた
美しい草原が広がっているのですが、
ここから見た教会はまさに”天空に聳える教会”そのもの。
この景色を見るためにジョージアへ来たと言っても過言ではないのですが、
自分の脚で歩いてきて、出会えた景色には感動もひとしお。

雄大な眺めを存分に堪能した後は、
帰りも同じショートカットコースを通って下山したのですが、
急斜面は下るのも大変で、転ばないように進むので精一杯。
何とかステパンツミンダの集落まで戻った後、
最後にホテルへと続く上り坂が地味に辛くて
結局1時間以上かかってしまいました・・・。



余談ですが、下山する際にゲルゲティの集落近くで
グルジア人の女性グループとすれ違った際、
写真を撮って欲しいと声をかけられたので、
てっきりシャッターを押すのかと思いきや
自分と写真が撮りたかったようで、訳の分らぬまま一緒に記念撮影(笑)。
ジョージアでは日本人(東洋人)が珍しいのかな・・・?
と感じさせる一幕でした。

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