2015/05/23

ジョージア(グルジア)の旅(ムツヘタ編)

ジョージアの首都トビリシに到着して、
ホテルに荷物を預けた後、
まずはトビリシから北西に20km程離れた場所にある
世界遺産の建造物が残る街、ムツヘタへ向かいました。

移動の拠点となるバスターミナルに着いたところで
雨が降り出してきたため、一旦あきらめることも考えましたが、
日程的には今日のうちに行っておきたかったことと
黒い雨雲の動きが早く、遠くに青空も見えていたので
駅に隣接するマーケットの軒下で、
雨が止むのを1時間ほど待ってから、何とか出発できました。

(行き方で少し苦労した点があったので
アクセスについては、このブログで別途ご紹介します)

ムツヘタは、かつてこの一帯を支配していた
イベリア王国の首都が置かれていた場所で
古い教会や街並みが保存されていて、
日本で言えば、奈良のような雰囲気です。

トビリシから向かう場合、川の対岸にある街並みを
しばらく眺めてから、橋を渡るので
ミニバスに乗る時は、進行方向右側に乗るのがオススメ。
トビリシからは20分ほどで、街の中心部に到着します。

バスを降りて、まずは街の中心に建つ
世界遺産のひとつ、スベティツホヴェリ大聖堂へ。
バスに乗っていた時は、地元住民の方ばかりだったので
観光客風情の人は皆無でしたが、
どこから現れたのか、大聖堂の前の広場は
沢山の観光客の姿で賑わっていました。



まるで要塞のような立派な城壁に囲まれた大聖堂は
トビリシに遷都するまで、グルジア正教の中心だった教会。
コーカサス地方特有の建築様式で、
円形の塔の上に三角錐の屋根が乗っています。
外観は決して華美ではないものの、
1,000年前に建てられた教会は、とても神聖な雰囲気を醸し出しています。

内部に入ると、祭壇の奥にある壁から天井にかけて描かれた
美しいフレスコ画が目に飛び込んできます。
この日は幸運にも結婚式が行われていて、
神聖な祈りの場といった厳かな堂内で
粛々と進んでいく儀式の一端を
少しの間ですが見学することができました。



大聖堂を後にして、次に向かった先は
歩いて10分もかからない、
街の北側に広がる丘に建つサムタヴロ修道院。

こちらも世界遺産になっていますが、
大聖堂に比べるとかなり規模は小さく、
修道院というだけあって、より一層
修行の場といった空気が漂ってきます。



内部は残念ながら修復工事中でしたが、
照明も自然光と蝋燭の灯りだけという空間では
観光で訪れた人も自然と小声になり、
ひっそりとした静寂の時間を感じることができました。

この他にもうひとつ、
川の対岸の山の上に建つジュバリ聖堂が
世界遺産となっています。
(スベティツホベリ大聖堂の写真の背後に写っています)

こちらはムツヘタの街から離れているので
自分は訪問しませんでしたが、
トビリシ近郊では屈指の絶景スポットなので
ディドゥベのターミナルではタクシー運転手のおじさんに
ここへ行かないかと何度か声をかけられました。
(ちなみに言い値で30ラリでした)

トビリシからも程近く、ミニバスのコツさえつかめれば
気軽に訪れることのできる世界遺産がある街。
ジョージアに行く際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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