2019/02/02

タンザニアの旅(ザンジバル編)

今回の旅の目的地、ザンジバル島は
ダルエスサラームから高速船で2時間ほどの
東アフリカ沖に浮かぶ美しい島で
かつては独立国家として栄えていた歴史を持っています。

随分前に旅番組で紹介されていたのですが、
アラブやインドの影響を受けた文化が根づき、
大陸からそれほど遠くない場所に
綺麗な島があることに興味を持ったのが旅のきっかけでした。


島の中心の街、ストーンタウンは
海に突き出た三角形の半島部分にある
旧市街が世界遺産にもなっていて、
異国情緒あふれる街並みも魅力のひとつとなっています。

周囲をエメラルドグリーンの海で囲まれた島は
大小さまざまなリゾートホテルが軒を連ねていますが、
今回はストーンタウンの旧市街に開業した
パークハイアットに滞在しました。


ホテルのすぐ近くには、街のシンボルでもある
驚嘆の家やオールドアラブ砦が建ち並び、
メインストリートのひとつ、ケニヤッタ通りも近く
大きなお土産屋さんもあるので便利な立地でした。

旧市街は車が入れる通りは数が少なく、
一歩路地へ入り込むと、そこはまるで巨大な迷路。
地元の人たちが道端でおしゃべりをしていたり
子どもたちが遊んでいたり、日常の光景が垣間見られます。


この日の天気は悪くなかったのですが、
空模様が目まぐるしく変わるようで
晴れているのに、途中でスコールが降り出して
商店の軒先で雨宿りをするハプニングも。

事前に調べておいたGoogleMapを頼りに
目的地のアングリカン大聖堂へ向かいましたが
意外と路地が正確に表示されていたので、
一度も迷うことなく、辿り着くことが出来ました。


尖塔が高く聳える立派なアングリカン大聖堂には
かつて行われていた奴隷貿易に関する資料館が併設されていて
教会の前にはアフリカの色んな国の人をモチーフにした
モニュメントも展示されていました。

ホテルへ戻る途中の路地には
お洒落なカフェやゲストハウスの姿もあって
街歩きの休憩に使える場所が多かったのですが、
ほとんど東洋系の観光客を見ることがないのは新鮮でした。


世界遺産になっている旧市街はそれほど広くなく
治安もいいので、徒歩で巡れるのも魅力的。
昔ながらの建造物や有名なザンジバルドアを眺めるだけでも
充分に街歩きを楽しめました。

翌日は島の反対側、東海岸に浮かぶレストラン
ザ・ロックでランチをしてきました。
ネットで予約をする際に往復の送迎も手配できるため
自分はこちらで一緒にお願いしてしまいました(往復100USD)。


お迎え時間の前から待機していてくれた
ドライバーさんの車で飛ばすこと2時間弱。
島の中央部に差し掛かると、車の屋根を激しく叩くくらいの
土砂降りの雨に見舞われてビックリ。

こんなに雨が降ったら、海が濁ってしまうかも・・・
という不安に駆られながらミチャンビのビーチに辿り着くと
さっきの雨とは全く無縁の
絵に描いたような青空と美しい海が広がっていました。


そこに浮かぶ岩礁に造られたレストランも
まるで御伽噺に出て来るかのようなフォルム。
この景色を見るためだけでも
訪れる価値があるような場所でした。

到着時は潮がまだ満ちていたため
出迎えの船に乗り込んでレストランへ。
大晦日ということもあって、店内は満席。
予約がない人は入店を断られているようでした。


外から見ると小さい印象ですが、
店内は意外と席も多く用意されていて、
ソファが並ぶ屋外のテラスからは
エメラルドグリーンのインド洋を一望することが出来ます。

窓から心地のいい風が吹き込むテーブルで
柔らかいタコのサラダと
クスクスを添えたロブスターのシチューに舌鼓。
どちらもボリュームたっぷりでしたが、美味しくいただけました。


観光客向けのレストランなので
お値段はちょっと高いかな?と思いますが、
このロケーションで味わう非日常空間には代えがたく、
記憶に残る素敵な思い出になりました。

帰りも同じドライバーさんに送ってもらう道すがら、
前を走っているトラックの荷台に乗った
学校帰りと思しき子供たちが
みんな笑顔で手を振ってくれたのも微笑ましかったです。

ちなみにタンザニアは旧宗主国イギリスと同じく
車が左側通行なので、日本の中古車が大活躍しているのですが、
そこで気づいたことは、自転車もきちんと左側通行をしているところ!
日本は自転車のルールが曖昧なので、これにはとても感心しました。

大晦日の夜はランチでお腹がいっぱいだったこともあり
ホテル近くのフォロダニ公園で開かれている夜市に出向き、
日本語の上手なおじさんのお店で
ザンジバルピザ(生地に挽肉と野菜を包んで焼いたもの)を堪能しました。


最終日はお昼までホテルでのんびりして、
チェックアウト後もホテルでしばらく涼んだ後、
ザンジバル空港へ送ってもらったのですが、
規模がとても小さいので、お土産は街で買っておいた方が良さそうです。

タンザニアに行く、というとほとんどの方が
キリマンジャロやンゴロンゴロなどのサファリを連想されるのですが、
ザンジバルという素敵な島があることを
ぜひこのブログを読んで、覚えていただけると嬉しいです。


とはいえ、タンザニアに行ったなら
やっぱりキリマンジャロは見てみたい!と思っていたのも事実。
そんな念が通じたのか、帰りの飛行機から
奇跡的に拝めたキリマンジャロの山頂が今年の初詣となりました。

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