2019/06/09

フランスの旅(シャルトル編)

ルクセンブルクを後にして
30分遅れのTGVでパリ東駅に到着したのは19時前。
とはいえ5月のヨーロッパは既に日が長いので
明るいうちに(笑)、ホテルに入ることが出来ました。

翌朝、フランスで最初に世界遺産に登録された場所のひとつ
シャルトル大聖堂を訪問するべく
ホテルの撮影も兼ねて早起きしつつ
7時にはホテルを出て、始発のモンパルナス駅へ向かいました。


この日は朝から曇天模様で予報も雨。
ホテルを出るときに傘を貸してもらいましたが
シャルトル滞在中は雨足が強かったため
大きめの傘が大変重宝しました。

モンパルナス駅へ到着した後は、
自動券売機で何とか往復の乗車券を購入し
構内にあるカフェに入って
焼き立てのパンオショコラで朝食を摂りました。


シャルトル行きの電車は2階建て車両だったので
少し早めに乗って、2階の座席を確保。
朝8時過ぎの下り電車でしたが、
たくさんの人が乗っていました。

パリから電車に揺られること1時間強。
シャルトル駅に到着して、駅舎を出ると
前方の左手に目指す大聖堂の尖塔が顔を出しているので
地図を見なくても感覚だけで歩くことが出来ます。


途中、大きな広場に出ると
海外でよく見かける、街の名前のオブジェがあり
晴れていれば絶好の撮影スポットなはずなのですが、
この日は人っ子一人いませんでした・・・。

広場を斜めに横切って、細い坂道を上り
大聖堂のある方に向かって何度か路地を曲がると
目の前に荘厳な聖堂が姿を現します。
ここまで駅から徒歩7~8分ほどでしょうか。


フランス有数の観光スポットだと思いますが
ここまで来ても外を歩いている人は4~5人ほど。
雨に加えて、風が強くとても冷たかったので
自分も外観を撮影した後は足早に聖堂内へ移動しました。

中に入ると、外の雰囲気から想像していたのとは違い
どこから来たのか、結構人がいるのに驚きました。
とはいえ、聖堂内はとても静かで厳かな雰囲気。
その奥行と天井の高さには圧倒されてしまいます。


そしてこの大聖堂の代名詞でもあるのがステンドグラス。
”シャルトルブルー”と称えられる
何とも言えない独特な深みや艶めきのあるブルーと
精緻なデザインに目を奪われます。

どれも高い位置にあるので、
間近で見ることは出来ないのが残念ですが、
どこを切っても絵になる空間が広がっていて
一回りするだけでも時間が必要です。


弧を描く壁面に沿って設けられた礼拝堂や
宙に浮かぶように掲げられた十字架、
中央の祭壇に設置された聖母被昇天像、
外壁に施された彫刻群とどれも素晴らしいものでした。

見学を終えて、聖堂の外へ出ても天候は相変わらず。
街歩きには適さない状況でしたが、
せっかくここまで来たのだし、ということで
旧市街も散策してみました。


聖堂は街のどこからでも見える丘の上に位置しているので
シャルトルの街は起伏に富んでいて
急な坂道や階段がそこかしこにある
とても立体的な街だということがわかります。

丘の麓を流れる川に架かる橋の袂までは
車の乗り入れも限定されているようです。
旧市街の中心には市場や商店街もあり
こちらは雨にも関わらず地元の人たちで賑わっていました。


本当はここでランチをしようと思っていたのですが
念のため日本から持ってきた厚手の上着を羽織っているとはいえ、
お昼の時間帯まで身体が持ちそうにないので、
街歩きは早々にあきらめ、駅へと引き返しました。

駅のカフェで暖を取った後、
シャルトルで折り返す電車に乗ってパリへ戻ると
天気が少し回復してくる気配があったので
本当は翌日向かうつもりだったサンジェルマンデプレへ立ち寄ることに。


これまでパリには2回来ていますが
有名な老舗カフェに立ち寄る時間がなかったため
今回の訪問では絶対に行こうと心に決めていたのが
この場所で1885年から営業しているカフェドフロールでした。

テラス席からして混雑しているのは目に見えていましたが、
意を決してお店に入ると2階席へ案内され、
ちょうど角の席が空いていたので
待つことなく座ることが出来ました。


レトロ感の漂うメニューを見つつも
すでにウェブサイトで下調べして
目星をつけていたクロックムッシュと
コーヒーウィズクリームをオーダー。

しばらくして運ばれてきたクロックムッシュは
想像していたよりもボリューミー。
たっぷり載せられたチーズにはほどよい焦げ目がつき
香りとともに食欲をそそられます。


実はクロックムッシュを初めて食べたのですが
要はハムを挟んだホットサンドに
チーズがかかっているだけ、なのに
それはそれは美味でした(恐らく雰囲気も込みですが)。

遅めのランチでお腹を満たした後は
街の一角にある古いパッサージュ(アーケード)を散策。
石畳の路地はそれほど長くはないのですが、
軒先にかかる古い看板も相まって、レトロな雰囲気が漂っていました。


ホテルへの帰路の途中、時間と体力に余裕があったので、
サントノレ通りをブラブラしていると
ディスプレイが華やかなショコラティエを発見!
お邪魔してみると、何と日本人の店員さんが出迎えてくれました。

ミシェル・クルイゼルは日本未上陸のショコラティエで
今年70周年を迎える老舗だそう。
試食もさせていただき、とても美味しかったので
悩んでいたお土産はこちらで無事に調達させていただきました。


ホテルに戻る頃にはすっかり天気も回復していましたが、
これまでもパリでは必ず雨に降られていて、
初回のノートルダム寺院、2回目のベルサイユ宮殿と
世界遺産を訪問するときは雨が降る、という伝説が誕生する予感(笑)。

とはいえ、雨だったお陰で予定が前倒しできて
老舗カフェにも余裕を持って立ち寄れ、
穴場のショコラティエまで見つけられたので
実は結果オーライだったのかもしれません。

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