2017/03/20

台湾の旅(台南編)

今月初め、台湾へ行ってきたのですが、
いつもは台北を中心に
近場の観光地しか行ったことがなかったので、
今回の旅の目的のひとつとして、
台南の街歩きをしたいと思い、敢行してきました。

台北駅から高鉄(台湾新幹線)に乗って、
台南駅までは速達タイプの列車で1時間半ほど。
ですが、高鉄の駅は中心部から離れた場所にあるのがほとんどで
こちらの台南駅も例に漏れず、街から離れた田園地帯にあります。



そのため、高鉄の駅までは台鉄(在来線)の支線が伸びていて
隣接する沙崙駅(駅名は違いますがホームはお隣)から
台鉄の台南駅まではローカル電車に乗り換えて
25分ほどで移動することが可能です。

台南は人口規模でいうと台湾で6番目、
180万人が住む大きな街ですが、
中心の台南駅は駅舎も古く、レトロな雰囲気の残る駅です。
そこから道路が放射状に伸びているのですが、
まずは台南屈指の史跡、台南孔子廟を歩いて目指します。

西南方向に伸びる大きな中山路を
真っ直ぐ歩き、大きな百貨店や
ファッションビルが立ち並ぶ繁華街を抜けて
しばらくすると、大きなロータリーにぶつかります。



そこを時計回りに南側へ回っていくと、
ひときわレトロな雰囲気が漂う
レンガ造りの国立台湾文学館が目に入ってくるので、
その角を左へ曲がり、文学館の区画が終わると
赤い塀が張り巡らされた孔子廟に到着します。
ここまで駅から徒歩15分ほど。



孔子廟は中心部の建物以外は
自由に立ち入ることが出来るようになっていて
塀の途中にある立派な門から中に入ると
園内は隣接する公園と一体化した
市民の憩いの場的な雰囲気になっています。



僕はせっかくなので、25元を支払って
中心部の太成殿も見学しましたが、
周囲の建物は自由に見学できる場所も多く、
北東角に建つ3層の楼閣は無料で登れるので、
ぜひ最上階からの景色を楽しんでください。



孔子廟を後にして、北側の友愛街から
忠義路を右に曲がるとすぐに林百貨店に到着。
こちらは日本統治時代に作られた百貨店が
リニューアルされた、おしゃれな雑貨がそろうお店。



まずは階段で屋上へ向かい、
屋上からさらに外の階段で登った場所にある
展望台から台南の街を一望することに。
こちらには神社の跡も残されていて、
観光客の撮影スポットにもなっています。



館内には林百貨店オリジナルの
雑貨やお土産も多く取り扱っているので
台南訪問のいい記念になること請け合いです。

林百貨店を出ると、そろそろ昼食の時間。
台南は美味しい名物がたくさんある
グルメの街でもあるので、食事には困りません。
僕は日本でも有名な擔仔麺を食べてみたくて
林百貨店からすぐの場所にある、度小月の本店でランチ。



ランチの後は、行きに通った大きなロータリーを回って
再び中山路に入り、帆布のバッグで有名な合成帆布行を訪問。
雑誌でこちらのトートバッグに一目ぼれしたのですが
台北では買えない逸品ということもあって、
今回、台南まで足を伸ばしたきっかけのひとつでした。
(お土産に買ったトートバッグは何と200元!)



本来はここで駅に戻って、帰路につく予定でしたが
思いの外、スムーズに事が運んでしまったため
急遽予定を変更して、近くにある古刹・天壇へ。
歴史のある建物ですが、どこか浮世離れした不思議な雰囲気。
お参りする人も多く、神聖な空気に触れることが出来ました。



その足で、天壇正面の忠義路を右(北)に進み、
当初は訪問をあきらめていた赤崁楼へ直行。
赤崁楼は台南随一の観光地だけあって
観光バスや観光客で賑わっているので、すぐに発見出来ました。



入口で50元を支払って、赤崁楼の中へ入ると
庭園の向こうに立派な2階建ての楼閣が2棟建っています。
どちらも自由に登れるので、
外の廻縁に出て、台南の街並みや美しい庭を堪能してみてください。
台南に来たのに、ここをスルーしようとしていたことを反省しました・・・。



最後は時間ギリギリだったので、
駅までの道程をほとんど確認しないままでしたが
民族路を東に真っ直ぐ進むと、
途中で駅へと続く中山路にぶつかるので
そこを左折すれば駅はもうすぐそこ。



再び沙崙線で高鉄の台南駅へ向かい、
台北へと無事に戻ることが出来ましたが、
沙崙線は本数が少ないので、一本逃すと大変なことに。
ここだけは事前にしっかり時間を確認しておくことを
強くお勧めします。

実質、台南での滞在は3時間ほどでしたが、
往復で4時間かけても行く価値はありました!
台南や高雄に拠点を置いて、ゆっくり散策するのが最善ですが、
台北からの日帰り旅でも楽しめるので、
次回の台湾旅行の際は、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?

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