アマンガニを訪れたのは5月初旬。
日本はすでに春を過ぎ、
初夏の陽気さえ感じさせる時期ですが、
アマンガニのあるワイオミング州ジャクソンホールは
天気予報で雪のマークがつくような気候。
当初はイエローストーン国立公園を
散策したいと考えていましたが、
ジャクソンホール側から入る公園のゲートが
まだ開いていなかったため物理的に断念せざるを得ず・・・。
とはいえ、リゾートのある場所自体が
グランドティトン国立公園の中、ということで
美しい景色がそこかしこに点在する
素晴らしいロケーションを堪能するべく、
アマンガニの専用車とガイドをお願いして
半日の絶景&動物鑑賞ツアーに出かけてきました。
朝6時、日の出前の薄明りの中
ガイドのジャネッドさんと一緒にリゾートを出発。
眺めがいいからということで、助手席に乗せていただき
リゾートのある丘を下っていくと
ほどなくして鹿の群れに遭遇。
ツアー中は双眼鏡を貸してもらい
エルクやムースの姿を発見しては車を止めて
息をひそめて見つめるという
自分にとっては初めての体験でした。
公園内の一本道を北上していくと
ちょうど東の山稜から朝日が昇り出し、
西側に聳えるグランドティトン山が
赤く照らし出され、何とも幻想的な姿に。
車を止められる場所で降ろしてもらい、
しばらくその姿に見惚れてしまいました。
その後も車は北上を続け、
ジェニー湖とジャクソン湖の湖畔を周遊。
ジェニー湖はまだ大部分を氷が覆っている状態でしたが、
ジャクソン湖の方は、穏やかな湖面全体が
辺りの景色を完璧に映し出し、これぞ正真正銘の”水鏡”。
真っ青な空と雪に覆われた山稜のコントラスト、
ジャネッドさんも感嘆するほど美しい眺めを堪能できました。
ジャクソン湖を後にして、
その名の通り、まるで蛇のように蛇行しながら進む
スネーク川に沿って、公園を南下。
この川は流れがとてもゆっくりなため
場所によってはジャクソン湖に負けずとも劣らない
水鏡の景色を楽しめます。
途中、ガイドさんが息をひそめるように
車を止めたので、何事かと思ったら
道路のすぐ脇に銀色の毛をまとったオオカミが。
何と現地でもあまり見ることが出来ないコヨーテということで
ジャネッドさんは車内で大喜び!
見た目とは裏腹に危険な動物なので、窓を閉めたまま
ただその姿を見守るだけでしたが、貴重な経験が出来ました。
気がつけば、あっという間の4時間のツアーでしたが、
ジャネッドさんはアマンガニに15年務めるベテランだそうで
英語での説明はわかりやすく、
もうすぐ40歳になるということでしたが
どこか少年のような面影を残している方でした。
(後で聞いたところ、アマンガニの№1ガイドさんとのこと)
数日前まで雪のマークがついていたとは思えないほど
素晴らしい快晴にも恵まれ
現地はオフシーズンということで観光客の姿も少なく
日本には生息していない貴重な野生動物の姿と
グランドティトンの雄大な自然の両方を満喫。
ジャネッドさん曰く、夏のシーズンには
この日、スイスイと進んだ一本道が
Car、Car、Car、Carの渋滞になるとのことで、
グランドティトンを訪れるなら5月がお勧めだそうです!
今回は残念ながら訪れることの出来なかった
イエローストーン国立公園へのリベンジを果たすべく、
アマンガニを再訪しよう!と固く心に誓ったのは
言うまでもありません。
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