2018/09/23

スリランカの旅(ゴール編)

今年の夏休みは世界遺産と癒しを求めて
インドの南東に浮かぶ
まるでティアドロップの形のような島国
スリランカを旅してきました。

日本からは直行便も飛んでいますが
短い休暇を有効に活かすため
深夜便でシンガポールに移動した後、
朝、コロンボへ向かうスリランカ航空を利用しました。

これまでビジネスクラスを利用したことはありますが
全て特典航空券かアップグレード。
今回は料金が手頃だったこともあって、
初めて自腹でのビジネスクラスでした。


インド洋を越えて3時間50分、
コロンボのバンダラナイケ空港に無事着陸し、
入国審査官を選び放題のイミグレーションを抜けると
あっさり到着ゲートへ辿り着いてしまいました。

ここからゴールにあるアマンガラへ移動するため
事前に車を手配していただいていたのですが、
あまりに早く出てきたせいか
お迎えのスタッフさんがいなくて焦る場面も。


その後、無事にスタッフさんと合流し
専用の送迎車に乗り込むこと2時間、
インド洋にせり出すように造られた
ゴール旧市街にあるアマンガラに到着しました。

リゾートの中をバトラーさんに案内していただき
自室で荷物をほどいた後は
アフタヌーンティを楽しみながら
早速、癒しの時間を堪能。


少し日差しが和らいできたところで
いよいよ世界遺産の街歩き。
岬全体をぐるりと要塞で囲まれた街は
何ともノスタルジックな空気に満たされています。

その立地上、重要な貿易拠点として
ポルトガル、オランダ、イギリスに統治され
スリランカの文化と西洋の文化が混ざり合った
独特な景観が今も残っているからかもしれません。


アマンガラの面した通りはチャーチストリートと呼ばれ、
すぐ隣にはオランダ教会、
その先にはイギリス系の諸聖人教会と
その名のとおり、壮麗な教会が立ち並んでいます。

もちろんここはスリランカなので
白亜の仏塔を持つ仏教寺院もありますし、
ゴールにはムスリムが多く住んでいるらしく
立派なモスクも共存しています。


この要塞の中へ入るには2つの門があって
大きなロータリーを備えたメインゲートと
その脇道を進んだ先、東インド会社の紋章を掲げた
ひっそりとしたオールドゲートがあります。

オールドゲートを抜けると大きな広場があり、
今はショッピングモールとして再生した
オランダ軍人病院の建物の裏手に出ると
インド洋を一望する灯台が現れます。


灯台の足元には小さいながらも
林の中に隠れるように美しいビーチが広がり
地元の人が水遊びを楽しんでいる
微笑ましい風景も。

要塞は直線状に伸びていて
その要所要所に砲台を据えた砦が築かれ
そこからまた角度を変えて
最終的に一周できるようになっています。


要塞の中にある街は基本的に碁盤の目状ですが
起伏に合わせて坂道があったり
クランク上の路地もあったりと
迷路に迷い込んだような造り。

通りにはカフェやレストラン、
スリランカらしく宝石を扱う商店や
雑貨店、ギャラリーが軒を連ねていますが
地元の人向けのお店はあまりないような印象でした。


ゴールの街で一番驚いたのは翌朝。
アマンガラで朝食を食べようと
7時頃にダイニングへ向かうと
街が喧騒に包まれているではないですか。

実は、アマンガラの近くに小学校があって、
そこに通う生徒さんたちの通学ラッシュで
ひっきりなしにスクールバスや自家用車が横付けされて
代わる代わる子どもたちを下ろしていくのです。


スリランカの学校は7時半始業で
7時すぎはちょうど混み合う時間のよう。
みんなお揃いの白い制服に身を包み
続々と学校へ足早に向かう姿は壮観です。

とはいえ、その時間以外は車も少なく
静かでゆったりとした時間が流れていて、
トゥクトゥクの運転手さん以外は
観光客相手にガツガツしてるような感じもありません。

セピア色の写真そのままのような
様々な文化が融合して生み出された街並みを
まるでタイムスリップしたかのように
マイペースで巡ることが出来る素敵な場所でした。

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