旅に出たらその国の名物をいただきたい、
と思う方がほとんどだと思います。
自分も旅の途中、少なくとも1度は地元の料理を
味わうことを目標に掲げています。
今回旅したスウェーデンでは
何といっても日本のバイキング料理の元となった
スモーガスボードにチャレンジしたいということで
たまたまホテルのダイニングが
その有名店ということもあり、訪ねてきました。
そもそもスモーガスボードという言葉の意味は
スモーガスがパンとバター、ボードがテーブルで
オープンサンドを好きなように作って食べたのが由来だそう。
それが転じてテーブルに並んだたくさんの料理を
自分の好きなように取り分けるスタイルになったようです。
通常のブッフェ料理であれば
自分の好きなものを好きなだけ食べればいいのですが、
伝統的なスモーガスボードには、食べ方にも暗黙のルールがあって
前菜→冷たい魚料理→冷たい肉料理→温かい肉料理→デザートと
少なくとも5回程度、お皿を変えるのがマナーなのだとか。
グランドホテルのメインダイニング、
ヴェランダは大きな窓の向こうに港と王宮を望むロケーション。
横幅に比して奥行が少ないので
窓際の席でなくても、景色が見えないということはありません。
店内の奥まった場所には
料理を並べる専用のカウンターが設置され
中央のカウンターには前菜、魚料理、ローストビーフやハム類、
周囲のカウンターには温かい料理とデザートが並び
およそ取り分ける順番になっていました。
食べ放題とはいえ、お腹の容量は決まっているので
食べたいものと食べられる量のバランスを見ながら
お皿に取り分けること、何とか5回、
順番通りに食事をいただきました。
ニシンの酢漬けやサーモンは本場なので
もちろん美味しいのですが、
メインの肉料理でいただく名物のミートボールは
日本で食べるミートボールとは違い
しっかり肉を味わう感じで、とりわけ印象的でした。
残念だったのは、スタッフの人数が少ないのか
自分が違う料理を取りに行っている間に
下げられているべきお皿が下げられていないことが多く、
注文時に食べ方のレクチャーも声かけもなかったこと。
とても高級なイメージのダイニングで
スモーガスボード自体も気軽に食べられる、
といった価格ではないはずなのですが、
そんな場所にも関わらず、団体客が押し寄せて来たのが
遠因なのかもしれません。
もちろんドレスコードもあるはずなのですが
普通にハーフパンツやTシャツ姿で
暗黙のルールなどお構いなしに
好きなだけ料理を山盛りにしている姿には閉口・・・。
唯一救いだったのは、騒ぎ立てず黙々と食べていたことでしょうか。
とはいえ、バイキング料理の元祖、
スウェーデン発祥のスモーガスボードは
地元の名物料理を一度に楽しめる機会でもあるので
訪れる際は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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