先日、正月明けの3連休を利用して、
大陸側にある東南アジアの国の中で
唯一行ったことのなかった未知なる国、
ミャンマーへ行ってきました。
今回、ミャンマーを旅するに当たっては
世界三大仏教遺跡に数えられるバガン遺跡の周遊を
短い日程の中で1泊するか、
それともヤンゴンから日帰りにするかで悩みました。
最終的にバンコクを経由して
ヤンゴンへ朝到着する便から乗り継げる
ちょうどいい時間帯のフライトが設定されたお陰で
何とかバガンで1泊することが出来ました。
バガンでは公共の交通機関が発達していないため
空港でタクシーをチャーターする必要があるのですが、
交渉ごとにはからっきし及び腰の自分は
H.I.S.さんの専用車プラン(4時間)を利用させていただきました。
ドライバーのみプラン(US$25)に
空港でピックアップしてもらうための
オプション料金(US$2)を追加しましたが
他の国に比べたら破格の安さだと思います。
ドライバーさんは英語がNGということでしたが
事前に行きたい場所をミャンマー支店(日本語対応あり)に伝えておけば
ドライバーさんにちゃんと伝えてもらえますし、
実際には普通に英語でコミュニケーションが取れました(笑)。
ミャンマーの国内線は残念ながら
定時運航という概念はなさそうで、
当日も20分遅れでしたが、機内では軽食のサービスがあります。
バガン空港に到着後は入域料25,000チャットを支払って、いざ遺跡巡りへ。
小さな空港を後にして、
ローカル感漂う風景を眺めながら走ること15分ほど。
まず最初に訪れたのはバガン遺跡の北側に位置する
ニャウンウー村のランドマーク、シュエジーゴンパゴダ。
入口に立つ巨大な獅子像に出迎えられ
奥へと伸びる長い柱廊の手前で靴を脱いで
現地の人の後について歩いていくと
その先には黄金に輝く立派な仏塔が聳えています。
雲ひとつない真っ青な空に
太陽を浴びて光り輝く仏塔の鮮やかなコントラストと
周囲にある建物の床に貼られた華やかなタイル、
柱廊が作り出す光と影の模様にしばらく目を奪われてしまいました。
次に向かったのはニャウンウー村と
オールドバガンの中間に位置する
シンメトリーな姿が美しい
ティーローミンロー寺院。
四方に切られた門から続く参道には
お土産物屋さんがひしめいていますが
みなさん商売っ気はあまり感じられず
のんびりとした雰囲気が味わえます。
四方にそれぞれ仏像が安置されている内部は
回廊で一周できるようになっていて、
仄暗い空間ですが、開口部から光が差し込み
仏像が浮かび上がる姿は神秘的でした。
ティーローミンローからニューバガンへ入ると
すぐに巨大なアーナンダ寺院が見えてきます。
バガンを訪れるなら絶対に立ち寄るべき必見スポットだけあって
観光客と地元の人たちで他と比較にならないほど混み合っています。
外観だけでいうと、仏教寺院というよりも
どこかキリスト教の聖堂を思わせる造り。
白い外壁で覆われた十字型の建物の上に
インド様式の尖塔が聳え立ち、輝きを放っています。
寺院の内部は二重の回廊が迷路のように張り巡らされ
四方にはティーローミンローの座像とは対照的に
9.5mの高さを誇る立像が安置され
見る位置によって、仏像の表情が変わるような仕掛けも。
明り取りの窓から光が差し込む
幻想的な二重の回廊を巡ると
壁面には幾つもの仏像が彫られていて、
人々の信仰の篤さを体感することが出来ました。
続いて訪れたのはすぐ隣の敷地にありながら
点在している遺跡と同化するように
どこかひっそりとした印象を抱かせる
バガンで一番の高さを誇るタビニュ寺院。
参道には寺院まで向かう馬車が走っていたり
裏手に広がる遺跡の中を
地元の人がのんびり自転車で行き過ぎていく
長閑な風景が広がっています。
こちらの寺院も内部に回廊があるので
四方の仏像を見ながら回れるのですが、
全体的に丸みを帯びた体型と
愛嬌のある顔立ちが印象的でした。
バガンの遺跡巡りもいよいよラスト。
オールドバガンとニューバガンを結ぶ
メインストリートの途中にある
ミンガバー村のマヌーハ寺院へ。
こちらの寺院は一見、
それほど大きな建物ではないのですが、
中に納まる仏像の大きさとの
アンバランスさがインパクトのある寺院。
本堂の座像も頭が天井につっかえそうなほどですが、
裏手に回った場所にある
涅槃仏像が窮屈そうに収まる空間は
参拝する人が通るのもやっとな狭さ。
寺院の周囲は大理石のテラスになっていて
日影の部分を裸足で歩くと
ひんやりしているので
足の裏もホッと一息つけるそんな場所でした。
ドライバーさんに勧められた
隣にあるナンパヤー寺院の美しいレリーフも鑑賞して
バガン遺跡巡りは無事に終了。
少し時間は余りましたが、滞在先のオーリアムパレスに向かうことに。
翌朝、日の出前に起きて
まだ薄暗い中、リゾートの敷地内に建つビューイングタワーへ。
滞在するゲストは無料で登ることが出来るのですが、
すでに展望台には結構な人の姿が。
徐々に明るくなってくると
眼下にはどこまでも続く平原が広がり、
無数の仏塔が朝靄に包まれる
神秘的な光景が広がっていました。
ゆったりとした時間が流れるバガンへは
例え時間の限られている旅だとしても
飛行機の時間で左右されてしまう日帰りではなく
1泊だけでも滞在することを強くお勧めします。
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