2016/10/10

カトマンズの旅(ボダナート編)

カトマンズ入りに際して、諸々のハプニングはありましたが、
宿泊先のハイアットに到着すると、
それまでの激しい渋滞や道路の土煙、
車が吐き出す黒い排煙や街の喧騒を
忘れされるほどの静けさと清々しさが出迎えてくれました。

フォトジェニックなクラブラウンジでチェックインを済ませ
部屋に荷物を置いて一息ついてから
ホテルの目の前にある世界遺産、
チベット仏教の聖地、ボダナートを散策してきました。

ホテルからの直線距離は近いものの
一度大通りに出なくてはならないので
行きは車で来た通りの道を戻って
セキュリティゲートのある場所から向かっていったのですが、
途中、ホテルに隣接するタラガオンミュージアムの入り口を発見し、
帰りはその敷地を通り抜けてショートカットすることが出来ました。
ハイアットからボダナートへ行かれる方はぜひ試してみてください。

途中、歩道が工事中のため車道を歩いたり、
電線が大きく地上まで垂れ下がる
危険な場所を避けたりしながら7~8分(ショートカットで5~6分)ほど歩き、
一際、人通りの多い通りを左に曲がれば、
すぐ目の前にボダナートの巨大な仏塔が目に飛び込んできます。



現地の人はもちろん無料ですが、
観光客はそのすぐ脇にあるチケットブースで
250ルピーを支払ってから入場します。
(ボダナートの周囲に数か所設けられているようです)
ちなみにネパールルピーは1ルピー=約1円なので、
計算しなくていいのが嬉しいところ。

正面に建つ仏塔は、昨年の大地震の被害によって
一度白いドームを残すのみの状態になってしまい、
急ピッチで再建されているのですが、
訪問時にはすでにかなりの高さまで塔が伸びていました。
その想像以上の大きさに圧倒されつつ、
チベット仏教のルールに沿って、左回り(時計回り)に
仏塔の周りを歩いていくことに。

仏塔の周りはドームに沿うように
同心円状に建物が所狭しと立っているのも壮観です。
現地の人向けというよりは
観光客向けのお土産屋さんやカフェが並んでいますが、
そちらには目もくれず、
1周目は360度、いろんな角度から仏塔を見学。



2週目に入ると仏塔以外のものにも目を向けることが出来、
その周囲を巡る参拝客の多さを実感。
仏塔を囲む壁に設置された本物のマニ車に感動しつつ、
現地の人の見よう見真似でマニ車を回してみました。
(1回回すことで1回お経を読むのと同じ功徳が積めるそうです)

日本人も仏教には慣れ親しんでいますが
チベット仏教はそれとは異なる独自の文化が築かれていて、
ブータンに憧れを抱く僕にとっては、
その雰囲気を味わえる場所であり、
歩いている人もどちらかというと日本人に似た顔立ちの人が多く、
赤い袈裟をまとった僧侶の姿も多く見受けられ、
疑似ブータン体験を出来たのでは?という感じでした。



ボダナートの丁度真北には
そんなチベット仏教らしい華やかな装飾が施された寺院があり、
観光客でも自由に入れそうな雰囲気だったので
階段で2階に上がってみると、
そこではボダナートに向かって、人々が熱心に読経をしていました。

邪魔をしないように本堂を参拝した後、
さらに上に行けるようだったので、
狭い階段を上っていくと、そこは屋上テラスになっていて、
目の前にボダナートを含む、素晴らしいパノラマが広がっていました。
ここはガイドブックにも(恐らく)載っていないので
ぜひ自分の目で確かめて欲しいと思います!



日も暮れ始め、脇道の商店街や寺院を散策しながら
夕食の場所を探していると
ボダナートを囲む広場の北東の外れに
チベットキッチンという看板を発見。
ここでは絶対にチベット料理を食べておきたかったので
勇気を出して訪問しました。

夕食の時間にはまだ早かったので、
他のお客さんの姿はなく、
ボダナートの見える窓際の席をゲットして
チベット風うどんのトゥクパとチベット風餃子のモモをいただきました。
紅茶も含めて500ルピーしませんでしたが、
ボリュームもあって、僕はお腹一杯になってしまいました。

結局、ボダナートの周りを3周して
気づけば2時間以上滞在していましたが
なかなか訪れる機会のない、チベット仏教の聖地であり、
ネパールの雰囲気とは違う
仏教文化が色濃く感じられる場所なので、
カトマンズに来た際はぜひ訪問されることをお勧めします。

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